「いらっしゃい」

「失礼します。提督に生きてお会いでき光栄ですわ、火星会戦生存者を代表してお伝えします」

「・・・そうだろうか。私など火星に骨を埋め損ねた亡霊だよ。君たちは地球に帰るといい、火星で生まれた
人間であれば尚更だ。地球はこの戦争の止め方を知らぬのだ、私のような老兵が消えず祭り上げられたのも
それが理由だろう」

皮肉と残酷さではアキトが追随を許さないが、生存者代表はイネス博士が務めていた。
何人か、イネスとアキトが選んだ冷静に話せる人間たちだったが提督の投げやりな話しぶりに怒気がたまる。

「な、なんだアンタは・・・コロニーひとつ潰して血にまみれているくせに!
私たちに殺して欲しいのか・・・ふう、はっ、もう話したくない。頭に血がのぼるだけだ」

嫌悪して出て行ってしまう数人を横目に深呼吸する人間たちもいた、この老人に言いたいことを言わず
帰ることは出来ないと誓った者たちだろう。かつて家族がいた人、火星にすべてをかけた人、そんな人間たちだ。

「イネス博士が武器の携帯は認めてませんから貴方に危害を加えに来たわけではないです。ただ、そうですね
成すべきことをして欲しいだけです。鎮魂ぐらいかまいませんでしょう?」

「それでいいのか?君にも取り戻せない、永遠に失ったものがあるのだろう」

「・・・・。っ、そうです・・・ええ」

「それで皆はいいかしら?私は火星で一番偉かった軍人に聞きたいことがあるの」

「答えれるといいのだが」

何人かが残りたいと希望したがアキトが却下して去らせた。それを見届けて珍しく逡巡した後
イネスは口を開く、正確な遺跡の座標は知っているの?と問い掛けた。

「火星先史文明の遺跡、軍はそれを見つけていたの?」

それを火星で最初に見つけたのはネルガルではない、調査隊に位置を確認され報告を受けた政府や軍は何者かが
太古の昔火星にいた痕跡をはっきりと見つけていたはずだ。
少女アキトが言うところの木連、かれらが100年前に消されたのは火星の独立の危険も含めて
未開地であるはずの火星で100万に満たない彼らが、短期間に、都市を建造できた理由、都市計画は逃亡者たち
に簡単にできるほど甘くない。

それに処女地である火星を荒らされてはテラフォーミング投資が無駄になってしまう、それに既に存在した
ネルガルなどの企業群の動き。それに放棄された鉱山や未知の遺跡の存在が不気味に写ったのだろう。
未知の物に対する恐怖と、地球と相対してまで独立しようというスピリットが合わさって脅威は、理解と和解の枠を越えた。

「なるほど木星から地球に本格攻勢、その使いが来るまでにと急いで火星に来たが、そうか・・・」

「私が半年近く探してもどうしても見つからなかった、ならばあの時、逃げる時に隠していったんでしょう?」

「そんなプログラムが用意されていると聞いたことはあるが、私もスキャバレリプロジェクト参加の際にネルガルに相談されたよ。
先の敗戦でネルガルもごたごたしていたようだ、プロスペクターはどうか知らないが」

「そうですか、それ以上は自分で調べろと。無理ですねナデシコ一隻じゃ」

現実は行き止まった。
袋小路はさっさと引き返して他に興味移るのが科学者というもの、壁に張り付く映像の中ではトカゲの母船、チューリップを
時空跳躍ゲートであると指摘している所。無音にしてあったが『なぜなにナデシコ』が流されていた。
それを横目に見ていたら我慢できなくなっていたイネス。
やる気のないルリの説明と人格備えたとはいえ、AIに任せるくらいなら私に。
そんな感じに不満が溜まっているんだろう。

イネスに任せたら終わらないからと、ラピスとアキトが止めたのも知らず引き合わせた提督から是非この戦争が遺跡技術争奪と
知られているのか聞き出して欲しかったから会見に同席させられているのに。
一方ラピスは少しでもナデシコの移動にエネルギーをまわす為、索敵業務を効率よくおこないオモイカネを教育していた。

「どうするね木星の奴らが見過ごしてくれるとは思えんが、行ってみるかね?」

「私は行って見たいけど」

「イネスやめておいた方がいい、ナデシコ一隻ではチューリップひとつ落とせるかわからない」

「どうして目的はそれなんでしょう?あなたの生きる価値、意味・・」

「今はもう私には必要ない。あんなものラピスより大切なはずない」

「そっか、そうね。アキト、ごめんなさいアキ、ごめんなさいラピス」

アキト、イネスはずっとそう呼んでいた。
テンカワ博士の息子がナデシコに居たのは驚きだったし、名前が同じでも同一人物とは間違えようも無いのだが
艦長との惚気話を聞いていると鬱憤たまる。
アキトアキトアキトアキトアキトアキトアキト、アキト?
違うわ。
ラピスラズリのはアキ、それでいい。気安く呼んではいけない。本人に許可はいらないのだが
ナデシコ内ではニックネームで呼ぶことにしていた、火星の難民たちにもそう伝えておいた。

その噂のもうひとりのアキトが入ってきたので、歓迎にコタツのみかんを一つ渡すイネス。

「あらいらっしゃい、どうぞ丁度良かったわ」

「え、えっとイネス博士?」

「フレサンジュ、そう呼んで。ファーストネームなんて艦長のボーイフレンドさんは意外に遊んでるのね」

初めて入る士官室、民間の舟ナデシコらしく軍人らしくない室内だった。変わったものがないなー、と見つつ
年上のブロンドの高名と聞いた博士に頭を下げた。
散々、へこませてくれたのに無視もせずいけしゃあしゃあと暖かく迎えてもらう自分も変だとは思う。
隣りにいた大きなバイザーかけた女の子と視線があう。
名前は知らない。
確かもう一人、ホシノルリに似た感じの子と一緒にいた。

「それで誘った理由だけど、残念ながら横恋慕どころか私には君をからかってる艦長みたいになるつもりないからね」

「ば、ばっっばかっ言わないで下さい。それにメグミちゃんとは、その、ユリカは・・あいつは・・・」

「面白いわね、でも本当、なーんか気に入っちゃっているのよ。
あ、勘違いしないでね。
科学者として純粋に火星から地球にいつのまにか居たと言う君の脳みそを覗いてみたいとか弄ってみたいとか、随分数奇だとか」

「またですか、性格悪いですよ」

「いじけちゃったかしらフフフ、私に目つけられたんだから後悔しても遅いわよ。
まだまだこんなもんじゃ済まさない。んっ?はいはい調子に乗ってごめんなさい、このくらいにしておくわ」

「イネス博士。
こいつにこだわって何かあるのか、ただのパイロットだろ」

「でもねお互い孤児だし、境遇が似てるからつい、記憶にない私はてんで不幸じゃないけどね。
子どもの時に火星のネルガルに拾われたのよ、以前のことは何にも憶えていないまま砂漠で迷子だったらしいの。
どうして話す気持ちになったのかしら・・・やっぱり何かおかしいわね」

「自分で言っておいて混乱するな。十分からかってるだろうイネス、お前もこんな奴だ気にするな。
それに火星に一年もいて変わらない奴が異常なんだ、お互い暇じゃないだろ。あまり相手していられない」

「そうね。彼は居たそうですよ提督、あの時、あのユートピアコロニーに」

悪趣味な余興を提督に促して、妙に引っかかる考えゴトの海に半分埋没する。
なにか懐かしいのよね・・・アキト、ラピス、アキト、アキト・・・か。テンカワ?
聞き覚えあるわ、もしかしてネルガルで遺跡を調べてた同業者かしら?一年間ラピスたちの世話して記憶曖昧だけど。

「初戦でチューリップが落ちた。私が潰したコロニーか」

「・・・なんて言った?」

懺悔を大人しく聞いてなどいられない、あれを目の前の人物がやった張本人だと言うのなら。

「なんだって?ああああああぁぁぁぁぁっ、あんたがっ」

中々の激発と突然の行動だったがついていけた。
アキトの手に弾き飛ばされそうになりながらも、腕につかまって押さえつける。

「っ、やめろ。く、力負けか」

「だけどこいつ、こいつはわぁぁっっ・・・放せ、放してくれっ」

「私も同罪なんだ、私から責めればっ!痛めつければいいんだろっ!テンカワアキト!
木星蜥蜴が来なければあんな目に合うことも無かった、悪いのは敵なんだ。
私だって木星蜥蜴と呼ばれる棄てられた人類なんだぞ」

「あらそうなの?」

「・・・なんだって?そんな馬鹿な話があるかよ、人類はやっと火星で都市をつくり始めたばかりだったんだぞ。
木星に人類がいて、それが蜥蜴の正体?・・嘘だろ?
だって無人兵器の、第一火星の人たちと一緒にいたのはどうして?説明できるかっ?!納得できるか?」

「機械たちは無慈悲に殺したでしょ、私もそう復讐で殺した」

「・・・・うっ、うそだろ殺した?外せよ、その気味悪い機械の眼鏡。
あ・・・目を閉じてないで開けて・・お前」

「どう?納得できた?私の目、綺麗でしょ・・・光なんて拒絶してまで嫌うトカゲらしくて
あなたの嫌う人殺しの目、光を避けつづけた結果退化したんでしょうよ」

アキ、ここではあえてそう呼ぶ黒の少女と一年間一緒に過ごしてきて同類なのだと思ってた。
自虐や愛情とは無縁のマキャベリでリアリスト。
そう思ってたから思わず声に出して言ってしまったが、自分も何かアキトに前一度会っているような・・・
まるで恋のアプローチ。

・・・・イネスは首を振ってトカゲ少女アキに押されている青年を助けてやった。
悪趣味な虐めを見過ごしてもよかったが面白くない、けしてこの頼りなさげな青年に気があるわけでない。

「くそっ」

「逃げたか弱虫め、でも無謀よりは利巧。
殺そうとする相手からは逃げないと、提督は立ち向かうようだが私にはそれは都合が悪い」

「だからあの若者と引き合わせたのかね、私が火星に骨を埋めるつもりで来たのだと決まったわけではない」

「別にどんな考え持たれようと出来る事には限りがあります。ナデシコが火星から地球に帰還しようとしている今
下手に動かれては、折角私たちが骨折った意味がなくなってしまいますので」

「彼女が見張り役かね」

黒服の少女はあっさりと肯定した。

「非力な老人には私みたいな非力な小娘で十分だろう、茶ぐらい注いでやる贅沢言うな」

「心得があるのかな楽しみだ」

「期待するな味覚が無いうえに火星で砂利飲んだ口だ、地球の上品な食べ物など知らん」

そんなことを言って、黒の少女はバイザーをかけ手際よく道具を揃えた。

「さぁどうぞ」

「ありがとう。それで木星は何と言ってるのだ?もはや敗軍の将でさえない私だが艦長には伝えておきたい。
もちろん話す時がくるまで生きよう」

「話せないことばかりですけど、プロスさんにはどうせ私がこの子と一緒に後で話しておくから」

「・・・私とラピスは元々地球に由来する。
だが奴らが何を考えて実験していたかは知らないな、ネルガルとかもナデシコに乗せてるだろ?」

「今は無人兵器だけど・・・貴女みたいな人間が戦いに出て来るということ?」

「さぁ?どうだろうな?」

「拍子抜けね・・・ま、いいわ。報告書作成の参考にしておくわ、そのために来たんでしょう?
ここに足を運んだのは、私の推測では全ては貴女がラピスと安全に生きのびるため。・・・違ったかしら?」

「そうだ」

「どうしてそこまでして生きたいのか、私にはわからないわね」

「人を殺した事は?」

「ないわ、貴女は・・・何人殺してもそれを耐えてる、私とはまた違うけれどハートが何処か」

「鈍いだけかもしれないぞ」

口元だけ動かす厭らしい笑みで皮肉げにアキ、それを厳しい目で見る二人。
冷や汗をかくイネスと、年の功だろう何事も無かったように少女に白湯を注いでもらうフクベ。

「・・・ラピスはよく貴女に懐いていられるわね、インプリンティング・・刷り込みかしら?」

「そうだろうな、与えられた場所がたまたま俺の隣だったから、死を身近に置く生き方に慣れてしまった・・・。
全て終えて最後まで付き合わせて・・・それでもまだ・・・」

傍らにラピスが好き好んでいるとは想像の範囲外らしい、二人で生きていくのが自然だったラピスは
姿が変わってしまっても、力を失ったプリンセスオブダークネスの役に立てることをしていこうとしている。
ユーチャリスであってもナデシコであってもネルガルであっても、支えていきたいと願っていた。

「ラピスと貴女はここでこうして生きている、だから惹かれあうのもまた必然よ。
事例は多いわ、危機的状況下で生き残った人間達の絆は深くて長い間切れないって」

全て終えて?
私と出会う以前の何かに触れる話題のようね、そう簡単に口割るとは思えないけど探ってみようかしら?
順当で適当な質問なら木連のことだけれど・・・こちらの方が興味深いし・・・。

「ラピスとは」

「・・そう・・考え得るのが妥当か、死は恐ろしいものだからな」

「え?恐ろしい?」

ラピスとの馴れ初めの話でも聞こうかと口を開いたが、ぼつりとアキトが漏らした言葉にイネスは軽く・・本当に軽く驚く。
彼女もまた弱い?そんな風に見えなかった。
ナデシコの今の状態に、自分の感覚が鈍っているのだろうか?それともやはり人とはハートが違うのか。

「死と言っても自分のじゃない」

「そうよね。貴女にとって死は・・・ああなるほど・・・・・本当に怖い事はラピスラズリの死というわけね」

「勝手にそう思っていろ、イネス」

しゃくだが間違いではない・・・思えば君は出会った時から、無邪気に笑って俺を困らせてくれた。
確かにその通り。
何よりも誰よりもラピスを心配している、ネルガルはラピスをどんな扱いにするのか?

楽天的艦長が率いていたナデシコが、いまは危機的状況にあるのはみな理解しているらしく、何とも空気が悪く感じる。
普段が軍艦とは思えない雰囲気だけに余計に重い。

『そんな凄いもの誰が発明したの?』

『カッート。次回をお楽しみにっ!』

プロスペクター原案の艦内放送はナデシコらしい士気高揚の一環なのだろう、出演要請は断ったが。


>
>
>
>


全員がブリッジの通信に耳を傾けていた。
フクベ提督の遺言はナデシコに迎え入れられた火星の生存者にも届いた、それが
どんな捉えかたされ思うのかはそれぞれ違う。テンカワアキトは自分の無力さを噛み締めていた。

「なんでだよどーして、死ぬなんて選ぶんだよっ!」
「戻せぇ!」
「駄目、何かに引っ張られているみたい」

ルリちゃんが報告する、みんな初めてのボソンジャンプに緊張しているようだ。それに・・・提督。
チューリップがナデシコを飲み込み終えて数分。
意識が薄くなって行くが、幾分低下したとはいえ特別な体質と経験を持つ俺はラピスと一緒にブリッジに居た。
ここなら同じ体質のホシノルリ一番最初に行動可能だろう。
火星さよなら、何度も再開し何度も別れ・・・やはりお前は俺の故郷だ。
地球には行きたくない、けれど、もう、手遅れ。
地球には敵が多い、奴らは必ずラピスを・・・もしかしたら俺をも狙うだろうから・・・でもネルガル・・ん。

「この後、何が起こるかわかりません。各自対ショック準備・・・・・」


















フクベ提督を殴るアキトに説教なんて、したくは無いが。

自分が歩んできた茨の道、その
歪んだ正義や価値観を見分ける判断力をラピスに与えれば良いので、狂ったフリをして見る。
黒百合らしい教育法だろう、でも俺が言うべきセリフじゃないな。

「仇?」
「そうだ!こいつが俺の故郷を消したんだ、」
「」

「火星の人たちという言葉は曖昧すぎる、家族を失ったと思ったが違うのなら止めるぞ・・・お前よりもっと
その言葉相応しい人間が何人もいるんだ、そいつらの話ひとつでも聞いて来い」
「そうよ、テンカワ君」



恋人が居た?いや・・いない。
両親が居た?いや・・いない。
兄弟が居た?いや・・いない。
天涯孤独のアキトの生い立ち知る人間はナデシコでも皆無、援護しようにもアキトも昔の事はあまり話さなかったから。
ミスマルユリカも沈黙を保っている、どうすれば

「」

「」
ここはアキト、イネス、アキト、ユリカや色々多人数で。
正義とか、アイちゃんとか、やはり名前は出さず小さな女の子の話と、回想のように話す。
勢いはある消し去る事はできない、アキトはとりあえずこの気迫に根負け。この頃の俺って若いな、適わない。



フクベ提督に噛み付くアキト、冷静に罪の自覚を促すイネス。


「」「」

「殺したいほど憎んでいるのか?じゃあお前は甘い。
死の恐怖を知らないまま逝かせるつもりか?俺は違う。
罪の償いなら生き地獄を見せてやればいい、復讐とはそういうものだ」


アキトに対する罰、それは色々と。
でもま、プロスは

















-----------ここから


ラピスは
食堂ではフクベ提督の遺書に感情剥き出しで苛立っているテンカワアキトを見ている事だろう、物珍しそうに見ているか・・・。
それともああ見えて成長し好奇心旺盛になった彼女のこと、何か会話しているかもしれない。
テンカワアキトの姿形が黒の王子様ではなくても、他のクルーよりは壁低いだろうから。




アキトと話すイネス、一応話はココまであとはブリッジへ移動。
チューリップへの侵入とかあるし・・・いろんな思いがあったけど、結局A級ジャンパーでなくなったアキトはナビゲートできないし。




☆↓地球へ、ナデシコ内部。プロスペクターとラズリ、アキトとの契約は投げやりに。どうなるか不明のままの状況だから。珍しくやる気ないプロス。
駄目絶対オリジナルな名前は、それは黒ラピの反省から「サワラサチ」とか「アカツキアキナ」とか書いてるけど、やっぱり可愛らしい外見のまま
男言葉とか、はーどぼいるど、してるのが良い。だから「ああ、もう一人のアキトくん」ミナト「アキトはアキトだよ、コックさんとは違う人ダヨ」ラピス


チューリップクリスタル。
C・Cの研究は万能の天才と言われた私も未着手

そこにはオモイカネの想いとはなり得ない
存在理由にはならない。
間接的にだが、ルリというオペレーターが内。



ラピスとアキトは?
木連兵器は敵と認識、だから・・・『事故』幾人かの犠牲、本来地球に脱出できた人以外とかの確認しようはないけど。
やはり死は来た。



「ルリ、」


<極力ラピス視点で>

『事故』現場
「無理して使って、この有り様か」
「!?」
「そうね、あら・・艦長来ていらしたんですね」

イネスと二人、粉々になった木連兵器があった場所に来ていた。そしたら・・・

「はい・・・」



二度目は寿命、木星のプラント製なのでいくらウリバタケでも修理不可。というか鉄くず化。

しかし、一年持っただけでも良かったと思わなければ
なんと言っても
生きて火星で悪名高い、あの『フクベ提督』ともご対面できましたし。

歴史は辿る、敵からの逃亡、チューリップの使用。
チューリップの破壊を出来ず



音入れるべき?ぱっぱらら、ちゃちゃらら〜って
うさぎユリカとルリお姉さん
キャスト変えるならセリフも全部書くべきだろうけど、やめておこう。
ここは・・・テンカワアキト、フクベジン提督←本名合ってる?遺言状のこともあるし。
「」
「」
「」
話し合い、アイちゃんの話は、すべき・・かな?これもやめとこ、具体的な話はなし
小さな女の子の話もしないで抽象的に行こう。

アキトが話し、提督が相槌を打つというふうに。
そのあと、すぐにイネスにアキトはフクベ提督の行ったことを知らされる。



-----------ここまでメモ。









>
>
>
>

<下書き>

歴史は辿る、フクベを残し火星を去るはめになる。
今のアキトにとって悲しい事は人の死、ではなくなっていた。
ラピスが・・・それが耐えられないこと。
取引できる材料はイネスが持っている、また協力を頼む。

★なにかをやめ、なにかをはじめた。

人を殺す事やめたわけじゃない、あらゆる別の手段が通用しなくなったら・・・また・・・それまでに準備を?
違う、今からでは遅過ぎる事かもしれない。何もかも全てが思い通りに行かないと知っているから・・・だから。

遺跡は宇宙の根幹とも言える存在、だとしたら・・・ボソンジャンプが空間移動、時間移動、そして黒百合に起こった
生体移動、と意味合いの違いが・・・。
過去や未来、現在の全てのジャンプ無くなってしまう、何処までチャラになるのか?ならないだろう。
ジャンプに関わる全て・・・・


Q&A
過去は変えられない、カザマイツキの死も変えられなかった過去。前回。
いくつものSSで、その事に触れたものは無かったし・・・
制宙権が確保できていなかった二週間前の月に出現していなかったら、という仮定。
そして
現在の状態、ヤマダジロウの死。
八方手を尽くしてムネタケの行動に注意払うように、占領されつつあった火星から
ネルガルへ連絡していたが、パイロットを殺すような行動するとは解釈されなかった。ナデシコに接触して予想していたとはいえ・・
イネスが失望したようにアキトも失望していた。
プロスペクターに直接連絡とる手段があれば、切れ者の彼の事、もしかしたらと思ったが結果は無理だったようだ。
たとえ
かなり確定された未来、月臣が手を下さなくても、アカツキ、その他が強硬手段をとるかもしれない。
変わりに白鳥ユキナが犠牲になるかもしれない、色々と考えてしまう。ここは過去、変えられない過去。

どんな非情と思っても、出来る事はラピスを守るだけ。
家族守れなかった過去がある者の思考。


考え足りない。
ここはアキトの思考、でも深くは書かない。次回への布石となることを一言だけ。
<あとは設定行き。>






「ラピス・・」
「・・・ぁ、イネス」

以前はマントのふちを握っていたラピス、今は手を手で握って不安を和らげてやる。
そのラピスの目の前でユリカ、イネスが消えた。
たぶんアキトも展望室へ行ったのだろう、そして戦場へとボソンアウトを開始しはじめた。

>
>
>
>