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短編「幸せと、月姫蒼香のそうであるかもしれない日々」










「は、余計なことを」


そんな憎まれ口を叩いても親友には感謝していた、困難な状態にある私に帰るべき居場所を示してくれたのだから。


「・・・ありがとな」


と、感謝の言葉を口に出せたのは誰にも聞かれていないからだ。
私は素直になれない性格だから絶対、面と向かって弱音は見せないし吐かない。
・・・にしても、おかしな話もあるものだ。
あの遠野秋葉に本気で気遣われるなんて、そんな事は一生無いと思ってたのに。

彼女・・・遠野秋葉と私はルームメイトであり、そして
仲の良い間柄だけでは、説明不足な部分を持ち合った友人だ。
もうひとりいるが、それとはちょっとした誤解とすれ違いで、今は喧嘩中だから言葉を交わすつもりは無い。
寡黙になっていた私に積極的に声かけてくれるのはそいつだけだが
遠野秋葉は直接の言葉でなく手紙の遣り取りで、頑なになっていた心を解きほぐしてくれた。


「ただいまー♪あー帰ってきてたんだ。ねー、お土産は?これ?」

「・・・」

「私にはくれないの?独り占め反対、ねー頂戴、甘いものは任せて正解だと思うのー。
あっーひどーい、散らばっちゃったよー」

「・・・」


けどもうひとりとは・・・気まずいままでいたい、ここで午前の午後という言葉があれば便利だと思う。
けどそれは全くの徒労だろう。
彼女を無視し続けれる程、私は太く長い精神力を持った人間ではない。
私は確かに感情的になる事が少ないと自覚しているし、感情を隠すことに長けているとも思う。
遠野秋葉ほどではないにしろ、寮程度で堅苦しいと言っている普通のクラスメイトたちと比べれば
実家で人にとって害がありそうな不味い空気を吸って生きて来たわけだが・・・。
対する彼女は、いつもニコニコして幸せそうな性格してやがるので。
しかし彼女まで落ち込ませてしまったら、他に誰が私を励まし続けようとしてくれる?
遠野は今、ここには居ないのだ。


「何だ・・・そんなに大切なら、自分のスペース空けろ。そもそも持ち込み禁止だろ」

「うーこれどおしよー、そうだ!クラスのみんなに配ろーっと」

「おい、聞け。どうして三澤羽居さんはそんな何でしょうねー?ねー?ねぇー?」

「あ、あはは・・怖いよ、秋葉ちゃんみたい」

「遠野に似てた・・・のか?」


月姫蒼香は意に添わないフォーマルな格好から、いつもの少年のような
女性としては無粋な格好に着替えつつ、部屋の中に散らばったお菓子集める羽ピンに聞いた。
彼女は虚を突かれた様子で、本当に困った顔で肯定し珍しいことに慌てて言い繕った。


「え・・うん、でもその、すこしだし、秋葉ちゃんはもっと過激だから」

「・・・ま、いいけどな。いま遠野はああだし、この部屋を綺麗にして迎えてやるのは役割分担からお前だろうし」

「えー、一緒におかえりなさいパーティーするでしょー。今度はシアちゃんも連れてきて貰うんだから」

「無理・・・だと、思うが・・・うーん」


管理人との交渉を秋葉に任せれば通らない事はないだろうが、
仮にも休校中に強権行使させるのは良い判断ではないだろう。
学園以外で最後に会ったのは数日前だけれど、学園ではもう数ヶ月会ってないように感じる。
一ヶ月も経っていないが、入学から毎日毎日、
朝から夜まで顔合わせ生活していた頃を遠く感じてしまうのは仕方ないだろう。


「大丈夫だよ、だって琥珀ちゃんがノリノリだったもん」

「・・・ああそーか、またか」


あの屋敷の住人達は常識の範囲外に存在する、私は知りたくなかったし関わりたくなかった。
生理的な嫌悪ほどではないが実際苦手なのだから・・・嫌な記憶が蘇る。




◆ ◆ ◆ ◆




それは冬のはじまり。
校外では久しぶりに会った遠野、彼女は休学を提出した頃とは明らかに変わっていた。
毒気が抜けきっていたし、皮肉のひとつも言えるとは思えない雰囲気に変わっていた。


「あ、あれ?秋葉ちゃん?」

「羽居じゃない、どうしたの?今日は一人?蒼香は一緒じゃないの?」

「待ち合わせだよ、えーと・・・秋葉ちゃんはどうしてここに?」

「ええ、ちょっとね」

「誰か待ってるの?それに・・・」


視線が下がり秋葉の持つ荷物に固定される、それは何処かで見たような・・・でもそんなはずない。
親戚に可愛い子ども達の多い三澤羽居はベビー用品だと、記憶していたが・・・でもそんなはずない。


「あれ・・遠野か?何だ一人でこんな・・・ん?」


頭の回転が三澤羽居より若干どころか一周は速い月姫蒼香が登場し、状況を分析しようとした。
しかし秋葉自ら、世話すべき赤ん坊の存在は知らず・・・馬鹿馬鹿しいとは思ったが
半年前の秋葉の体形を思い出し、時期も考え否定し・・・第一ならば胸部の変化が見られないのだから。
どうも慣れない、身近な人物に対する生々しい推理にオーバーヒート気味の頭を振る。


「え、えっと・・もしかして一人で買い物とかか?」

「そうよ、なに?変かしら?」

「・・・」

「そうだ、二人とも久しぶりに屋敷に来ない?良いもの見せてあげるから」

「えーと、どーする?」

「あたしは別に良いけど、こんなに元気なら学校の権力空白を埋めてくれ、とは言わないが
せめて心配かけている人間に連絡の一本でも入れてやった方がいーぞ。何なら言付けようか?」


ある日突然に姿を消す事に関しては前科持ちの、割と元気な様子に安心したので、
会ったら言ってやろうと思っていたことを伝えるため、肩を竦めていつもの調子で軽いお節介をしてやる事にした。
家の騒動は外部には漏らさない事は理解できていても、
私は彼女が無理をしていると感じていたからこそ心配だったし、ルームメイトも時々あの屋敷を訪ねていたから。


「・・・そう、そんなになってるの」

「?」


驚き考える仕草の秋葉に、何か先ほどから感じている違和感がより一層強くなった。
遠野が一人で街頭にいることも不思議なら、纏う雰囲気も、手荷物も以前とは違っていて・・・。
以前は割とはっきりしていた一線が感じ取れない、曖昧になっているような気がする。


「遠野は肯定しないと思うが・・・ひとつ質問させて貰って良いか?それは誰のなんだ?」

「誰って、ああこれ」


指差すなんて、はしたない。駄目ですよ。
と、子どもの頃に言われた台詞を思い出しつつも、秋葉の荷物を確認をせずにはいられなかった。
素直に答えてくれるなんて、蒼香は予想していなかったのだけれど・・・。
実は頭の中、見渡す限りのお花畑状態だった秋葉。


「可愛い天使」


艶のある声で仰ってくれちゃって、あまりの事にショックを受け一歩だけ後退ると肩を掴まれた。
ふるふると首振って怖がっている隣の三澤羽居、泣きべそかいて縋られても困る。
私も・・・まったく・・・どうしたらいいのか、わからない。
あの遠野秋葉が臆面もなく惚気たのだ、これは兄貴の時以上の重症だ。
こんなの、放ってはおけない。それだけは確かだ。
・・・原因究明して正気に戻さないと、学園に登校させれない。


「・・でね、琥珀が色々としてくれるの。それは良いと思うけど、翡翠じゃちょっとね
だから私が街に、兄さんを誘おうと思ったけどシオンが邪魔して仕方なく、そう仕方なくよ?」


対応に苦慮していると、秋葉は言葉と態度の食い違ったお喋りを続ける。
上機嫌で饒舌な遠野秋葉という不思議なものを見てしまったからか、誘われるままに屋敷に行ってしまった。


「Tia?」

「そうよ、ちょっと庭が騒がしいけど野良猫が暴れているだけだから気にしないで。
あら?静かになったわ、いつもより早いけど・・・ちょっと様子見てくるわ、まったくあの方たちは・・」


そこには天使もいたけど悪魔もいた。


「あ、琥珀に翡翠、は知っているでしょ?初対面だったはず、違う?
ああそうね羽居はそうね、でもシオンに会うのは初めてよね、少し待っていて」

「はじめまして、ようこそ遠野家へ」

「ああ・・姉さんの方か?琥珀さんで合ってる?」


着物の彼女は双子のもう片方とは対照的で・・・遠野の話から双子のメイド、とだけ知っている私と。
何度も訪問済みの羽居、洋装のメイドと意気投合している。
遠野は庭に出て行ってしまった、私は赤ん坊の扱いなんて知らないし・・・ついて行こうか迷っていると。


「ええ、そうです。
私は翡翠ちゃんほど浮世離れしてませんから、蒼香さんで宜しいでしょうか?
いろいろと話せる秋葉さまのお友達に興味あるんですよー、秋葉さまってアレですしー」

「アレって、話せるって・・・瀬尾や三澤は確かにそう見えるかもしれないが
いやそれより、あいつだって立派に当主してるだろ?」

「あら?意外に固いんですねー、でも良いんですよ。
学校じゃ畏怖の対象化されてますでしょう?でも秋葉さまって、実はか弱い所もあって
可愛いタイプだと思うんですよ、私は一歩進んで私は愛しちゃってますけどー・・・ヤですねー、冗談ですよー、ふふふ」


気が付いた、気がつかざる得なかった。
実母をはじめ飄々爺ハトコ、私の親戚には多く居る笑顔を絶やさぬ人物たちは私に幸をもたらさないジンクスがある。
遠野の家族と言えども、警戒してしまうのは悲しいサガだな。


「お客さん?あ・・・秋葉の友達か、こんにちは」

「わ、きゃー。かわいい。お兄さん、かわいいですねー」

「志貴様、だっこです」

「あ、うん。眠そうだなー、翡翠?」

「思案さまは今日はまだ、ですが赤ちゃんは良く眠るものですから」


羽居が兄貴に赤ん坊を渡す、秋葉は母親の方と談笑しながら来た。


「ご苦労様シオン、口を潤して」

「秋葉ありがとうございます、庭のお二人は小一時間ほどお休みいただいてます」

「そう、あの方達も懲りませんね」

「あはー。さすが母は強しですねー、あのお二人纏めてってのは私でも準備に数日かけるのですが」

「琥珀、それは違います。今回は好条件でしたから、志貴も手伝ってくれましたし・・」

「いや、アルクェイドの悪ふざけはいつもの事だし大したことしたわけじゃないし」

「あーなんか暑くなってきました、私ちょっと冷たいもの持ってきます」


秋葉に連れられて入ってきた二人、一人は見覚えある遠野秋葉の兄貴。
一時期、とても気になった相手。
遠野にとって代えがたい人物、羽休めのための宿り木であると判断した・・・人畜無害そうな外見をしていた。
連れは外国人らしい、Tiaの母親。水を一口飲んで視線を私に向ける。


「はじめまして、月姫蒼香さんで合っていますよね?」

「ああ、こちらこそ。所で庭で何して?」

「気にしないで蒼香、それより今日はゆっくりしていって
どうせなら・・・今日は泊まっていって貰っても」

「わー、そうしよう。ね?」

「羽居、くっ付くな。
・・・学園に連絡入れれば、遠野とは同室だし許可出るかもしれない。あたしはイーが」

「それはあらかじめ・・・当日は出ないはず、でも私が手を尽くしておくから」

「羽居のおねだりに遠野は弱いな・・・いや」


猫可愛がりしてる思案絡みなら、こんなに熱心になれるのかな。
確かに可愛いと思う、でも赤ん坊なんて私の人生設計に予定としては全く存在しない。
・・・無いと思っていた、実家に帰り母にお見合い話を持ってこられるまでは。




◆ ◆ ◆ ◆




着飾って行儀良く、滅多にしない笑顔なんて薄皮一枚貼り付けてソレを切り抜けたが、
もう二度としたくはない。
味わいたくはない出来事だった、鳥篭で生まれ育った雛のフリなんて虫唾が走る。
私は猫だ、気まぐれな野良猫だ。

だいたい、跳ね返り娘の私をどんなイメージで相手に売り込んだんだ?
男と話すことが滅多にないお嬢サマではないし、プライドとプレッシャーは日常の中にあって
清流の音楽は耳にさえ届かない、激しい濁流の中が居心地よいと感じる感性の持ち主なんだぞ?


「あとまだ何人まとめて会わせるつもりだ?」


ホテルの一室、逃げ出してやろうかと窓を覗いてやめた。
シーツ何枚繋いでも、降りた場所に人通り多ければ直ぐに連れ戻されるに決まってる。


「喉かわいたな」


備え付けの冷蔵庫から飲料選んで、時計見つつ次の相手の事を忘れる。
ぼーっとして頭を空っぽにして休憩しないと、溜まった鬱憤が破裂しそうだった。


「まだ早い・・・そう言えるのは後何年かな・・・」


思わず弱音を吐いてみる。
私に切実な悩みなど無く、こんな状況下に置かれてしまうなんて考えていなかった頃。
遠野に見合いの話があったと聞いた頃はまだ、私にも何度かあったけど
本当に形式だけものだったり親族の誰かのお祝いやその類のもので、幼かった私を喜ばせようと用意されたものが多かった。
クラスで特別で、本当にお嬢様を地で行く遠野には婚約者がいたことは不思議に感じなくて。

だからこそ、私なんて・・・相手を威嚇するような娘だから。
・・・男なんて苦手だし、私の隣に常にあの家の跡取として資質持つ人間が居る状態。
新しく家庭を作り、家族を作る。
まだ・・・早いはずだと思う、家庭に入った私なんて想像できないぞ。
包丁持ったりしてメシ作るのか?まず思い浮かべる使用用途から違う、その点あの遠野の兄貴とは気が合う。
刃物マニアではないらしいが、初対面の時の印象が強すぎてまずナイフを思い浮かべてしまう。


「でもあそこまでマニアックではないし、使わないし」

「時間です」

「あ、はい。行きます・・・さて戦いに行くか」


室内に小さな日本式庭園があるロビーへ、そして呼びに来た月姫家の侍女に近づく。


「あと何人?また何か企んでる?」

「いえいえ、蒼香さまがご心配なさらずとも」

「・・・」


睨み虐めても、効果薄そうなので仕方なく声かけてきた男性について談笑の輪の中へ。
月姫家の一族連中が集まっているパーティー、中々会えない人間も含まれていて蒼香はそっちの方へ
行ってみたいと思っていたが・・・どーも正装した私には男どもが集まってきて抜け出せない。


「遅れたわ、すみませんなぁ」

「あ、来てくれたのですか?」

「まぁそうね蒼香ちゃんの晴れ着姿も見てみとうなったし、あなた一人を
一日おとなしくさせれるん人間は私以外に家におらんやろ」


助け舟を出してくれる意外にも母親だった、午前は家の用事が隣県であったので来ていなかったが
どうも今回の事は本意ではなかったらしい・・・誰か気に入らん人でもこのパーティーに来ているのか。
気に入ってる人がいる場所では、関心が私よりもそちらへ行くような母親なのだから、ちょっと気になった。
いつもの口調に戻して小さな声で喋る。

「何企んでんだか・・・変だろう?」

「似おうとるよ、そんな可愛げないと今日は一人も引っ掛けとらんね。
・・・まぁえーけど、あ美味しぃなコレ」

「誰か分からないけど、来てる?」

「まぁ・・・ね、ほらあの壁際に居る三人の」

「眼鏡かけてる」

「それや、あれなこん前ちょっと騒動起こしてくれたんよ。で」

「睨み利かせに?」

「まさか?蒼香ちゃんに私ってば、そんな大人気ないことすると思われてる?」

「何をいつもしてるのかは知らない、知りたくないが
あの三人に何をするのかは想像がついてしまう・・・かわいそうなことだ」


思わずいつもの表情が、地が出てしまった。
疑いの眼差しで、そして反発心も手伝って言ってしまった。


「学園行ってから変わったん変わったん思うてたけど、そうでもないと。
ふぅん・・・まだまだ、かわええねー。うふふ」

「月姫家には注意しろて言うて来てやる」


にやにや笑うと擦り寄ってくる母親を冷たくあしらう、そのままスッと指し示された三人組に向かう。
ぎょっとした様子の周囲を置いてけぼりにして蒼香はその一人に声をかけた。
身構えていたらしく、嫌味に返事を返すが蒼香の言っている事が冗談ではなく力持つ言葉と理解すると
一人が部屋を出て行き、残った二人とは言い争いになった。

原因は地方の権力争いに本家が介入した時にあった、それはもう数十年にわたるらしく
蒼香の年齢も手伝って面子争いに負けるわけには行かぬと言う。
しかし主賓のあなたと私とでは、色々と立場が違うだろうから・・・そんなの言い訳だと切り捨てる。
結果、三人を追い出して私は話題提供者となった。


「安直な事してるとまた怒られるわよ?」

「あんたは怒らないんだな、家のことに口出すのは結婚してから・・・そう言うと思った」

「代わりに色々と考えてること言うたら、また拗ねられる。どーすれば認識変更してくれる?」

「それは無理だ」

「まぁ今日は私が居たから良かったけど、少し無茶が過ぎてた。
刺激し過ぎは私の悪癖の一つかぁ・・・かあさまとの約束はまだ有効か。蒼香ちゃんもいつか嫁ぐときが来たら約束しよね?」

「約束ってなに?」

「遺言だから、そらないなあと思うけど・・・けどね、後悔って似合う似合わんがあるから。
いつも自分が正しいって胸張ってて・・・私の蒼香ちゃんには沈んでて欲しくないの、大事な約束やで?」

「沈んでなんか、ない」




◆ ◆ ◆ ◆




入学したてのまだ説明も受けていない、そんな頃・・・蒼香はひとり校舎を歩いていた。 ルームメイトとも会わずに適当に、一人で案内もおらず 迷ったなんてことはなく、ただぶらぶらと気に入りの場所探しをしていた。母が来るまで時間を潰すつもりだった。 「ちょっと」 「何か用ですか?」 ○第一印象はお嬢様、堅物、そしてまだ胸の傷癒えない秋葉は蒼香と仲良くはなれない。 志貴。 二度に渡り学園に少なからざる騒動の種を蒔いた相手、心象は良くなかったが 遠野が笑顔で居れるのだ。私が噛み付いても・・・そーだ引っかいて皮肉のひとつでも。 シオン。 若く知的なイメージ。秋葉の真面目さ、その一面だけを純粋目指して精製した感じと思う・・・。 ただ少し壊れている ここは何処だ?天国か地獄か、パラレルワールドだ。 初対面は「琥珀」「翡翠」「シオン」、印象はさすが遠野の家族は濃い・・・ それとシアの相手は羽居がしていたので、偶然にも不用意に志貴に接近してしまったので 数名の住人しか住まぬ洋館とは思えない大きさは知っていた。 ショックを受けたのは双子の使用人の狼藉だ、いやそれはむろん・・・ 記憶には残っていない。 お薬と洗脳によって抹消されているわけで、例えば不用意に志貴に近づいたりすると。 琥珀、翡翠、 マジカル、洗脳探偵 この当主にこの使用人、召使い。 何やら天使を巡って内輪揉め、水面下での長期戦、刃交えているらしかった。 そーか まとめ 蒼香 まど、そと、 秋葉、 峰 お見合い、 三澤羽居 はじめましてと差し出された手、私は戸惑いの表情を浮かべていたと思う。 遠野秋葉が月姫蒼香に が出会ったのは、今でははっきり覚えていない 何かの委員会だったと思う。早く採決をとり、解散してくれないかなと話を聞き流していた私は 明日の休日の過ごし方について考えていた。朝は早く 悲喜交々 視点の多くは蒼香や羽ピン、レンや。 多くは過去のエピソードを中心に、歌月十夜+めるてぃ。最後に今現在の状況を少し。 時期的には3年ほど、から5年ほどの未来せってい。 蒼香 はじめて志貴に会ったとき、髪を切った秋葉、変わらずの三澤羽居、卒業と進学、立ち消えた留学話。 趣味はがらりと変わり、今は 羽ピン 健気なとこ癒し萌えー、悲劇や喜劇担当、子ども好きというより仲間、同レベル。 未だ志貴にはデートの誘いも出来ないけど、その他には強力に押しの強い都古とのタッグを組ませると・・・秋葉の天敵。 正面突破を狙ってくるストレートな都古と、琥珀はまた違うけれど秋葉の苦手な変化球しか投げない羽ピン。 予定で10k、だってそうしないと倍々ゲームで30k越えそうだしー、 それにこれは毛色変わってるなぁ秋葉を蒼香視点で語ったから ★アルクと秋葉が仲良し、そんな絵がかなり欲しいかも。