〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇パターンA2222                     ネットから離れても                 ◆重要要素 人生 普通 「今日も面白そうな情報(ネタ)は無ぃんだな・・・人気ランキングも変動せずか。 わたしはまたまた一位!なんだが、不動とは言えないな。 気になる新人に注意して、客層リサーチして、ネットアイドルにも流行があるしクールや可愛いのやら毒とかも 自分の性格とは関係無しに演じておかないと。こうしてノウハウが貯っていけば簡単に追いつかれることはないさ」 匿名の世界で誰に後ろ指さされるわけでもないのに、卑怯な手だてをとるのは止めてから手間がかかっても 正攻法でナンバーワンネットアイドルの地位を維持している。わたしなりのプライドというやつだ。 「一喜一憂して何が何でも一位とってやる!そう思ってたんだけどな。 熱に浮かされていた そんなに過激じゃないぞ。 危険人物扱いはイヤだし・・・・・・・・・・・・・もう一通り巡回したし今日はもう寝よ」 そういえばこの頃、特に春先から変に落ち着いてると言うか自分が変わってしまってる自覚がある。 一位をとり続けることに疲れてるのかもしれない。 スキルアップのために色々勉強しても、スナップの綺麗なテクニックだって出来るようになった。 でも前ほど情熱を持てずにいるのは何故だろう。 勿論、学園の授業中に居眠りなんて絶対しない。 あの子ども先生の前で醜態さらすのは年上としてプライドに触るからな。 「んーっ」 同じ姿勢でこった肩と背を伸びでほぐし、後ろ髪ほどいてベッドに寝転がった。 自分のサイトの展示物のことは、我ながら良い出来、ふふふ、と悦にいる。 これは素直に喜べるうれしいことだから変になってしかたないだろう。 反対に悪いこと。 思い悩むのは、この心理状態に端を発するネットアイドルという虚像に冷めてしまってきていることだ。 生活時間を削って製作時間を作ってきたが、 過去とくらべて撮影枚数は大して変わっていない、アップロードまでの写真選びと修正に悩むようになっていた。 こんこん 「あれ珍しいな、今日は寝に来たのか。 サーカスのトコのあいつらはお前がいなくてもいーのか?」 「・・・・」 「なにか用か。違う。そうか。 私もう寝るからカーテン閉めておいて」 同居人であるザジレイニーデイが入ってきた、千雨がこの時間帯にベッドに入ることも珍しい。 返事はない。 また喋れない訳ではないらしい。 ルームメイトに無視されたと思ってしまった時には不貞腐れたけど、最初はコミュニケーション不足の 自分じゃ手におえない相手だと困った。 その内に誰に対してもこの調子だと知ったのでこっちから話し掛けている。 人と面と向かって話すのが苦手なんだけど、言いたいことを口にしなくなっていたのに。 千雨には大きな変化だった。 ただし今はこいつだけ。 少なくとも悪いやつじゃない、それで良かった。 「・・・ん」 「サンキュ」 手で合図、おやすみって意味なのか。 返事のつもりらしい。 自分だって十分素っ気無いのは分かってる、寝言のように礼を言うな。そう思う。 専属を雇うほど大掛かりになると、酷い落差ある表裏の性格をバラさなければならない。 ある意味、腕が確かなカメラマンがクラスメイトに一人いた。 だがパパラッチだった。 朝倉和美。 寮生活をはじめるにあたって、まず気にするのは自炊や金銭 長谷川千雨が気にしていた事は自炊 私生活とプライバシーを守ることだった。 人には言えない秘密など、誰しも持っているだろうが理解してくれるとは思っておらず 諦めていた。 ちいさな頃から 狼少女だった。 大人びてた千雨は子ども扱いされ信用してくれる人がいないことが棘になっていた。 極めて近しい趣味の持ち主は居たには居たが、知ってるパルのように あそこまでイイ性格していない通称作家パル 早乙女ハルナ にて普通二人部屋で生活のリズム ひとり深夜の間食は控えていた。 それに寝不足だって大敵だった、けどそれは大抵の女の子なら誰だって当然の話だ。 美容と健康の為だったら楽しい長電話を我慢したりするし、早い朝を爽やかに迎えたい。 「ああっもうなんだこれは」 太ってしまったのだ。 ムカムカ 「ネット」 それはちょっとの生活の変化。 いつも長谷川千雨の成れの果てがエヴァンジェリンAKマクダウェルだと思ってる。 何かしらの切っ掛けがあれば、生まれた時からエヴァが育ての親みたいになればいいのに。たとえば幼い頃の事故で命救ったりして吸血鬼化する千雨、それを育て見守ることになるエヴァ。 「なぁ母さんの想い人って、ネギ先生の親父さんなんだよなー」 「う、うるさいぞ千雨!また私をからかって遊ぶんだろ昔はこんな可愛げのない子じゃなかったのに何処で育て方を間違えたんだ?やはりアレか?」 アレ呼ばわりされた視線の先には沢山の人形が山になってた。その中のひとつに吸血鬼親子が目を止める。 「チャチャゼロを人形件護衛として持ち歩くように言い聞かせて渡すんじゃなかった。情操教育に良くないものな、あの口の悪い従者がちーちゃんに悪い影響を」 「聞いてないだろうけど今日クラスに居なかったろ?いつもの通り、いつもの騒動で何人かネギ先生とハズレの仮契約カードを手に入れてたから」 ときどき暴走する母性を持つ永遠に少女のエヴァ母さん。 それフォローしたりする茶々丸は出来の良い妹みたいな感じで、