■高音 女主人公憑依で、最終目標が「脱げ女」脱出。元の世界へは帰りたいけど方法見つからず と思っていたが、どうも話がうそっぽいと言うか無理っぽい。何が足りないのだろ・・・・ 「うう・・・動けねェー、なにょこれ?ええいっ、ぐぅっ!」 あまり息苦しさに目を覚ます。 悪夢をみていた気がする、二度寝した時とかは夢の内容を覚えているが今のこれは違う、確実に体の上に何かがいます。 これじゃ寝てなど居られない。 こんなにも不愉快な目覚めは久しぶりだ、風邪ひいてしまったのかと目をあけると、ガッデム! ばっちり拘束されてますよ。ぐるぐると。 おま、これはねぇよ。 「んんっ、ううぅ・・・点滴?なんで?」 こんな大怪我した覚えはないが、腕までご丁寧にも包帯がしてある。 力がまったくでないとなるとこれは急性の大病でヤバイんじゃないかと思い始めた。 記憶に全く無いのにも追い詰められ、いよいよこれはと不安感が増す。 「どーなって・・りゅんだ、ごほごほ。いたぃ・・し」 なんだこの状況は!?死ぬの?喋るのも喉が痛くて億劫だ。 焦っても起き上がれもしない。となると、パニックになっても仕方ないよね。情けないと言う無かれ大きな怪我も 入院した経験も無い人間には点滴ひとつでも、それがメスにもドリルにもみえてくる。 考えすぎたか、どこか出血したのか嫌な汗が出てきて気持ち悪くなってきた。 ぐったりしてもう一度確認したらね、指先まで包帯できれいに巻かれてた。そりゃ動けないわ。 ここ病院だもんな。 なんでか知らないけどミイラ一丁出来上がってるのよ、あと声も変な感じでさ。大怪我でもしたんかね、って記憶に ありませんので必死に視線を動かすと誰かいた。見舞いの後輩かな? 「あのー、あのー・・ねー」 「ん?いけない寝ちゃって!?すいみません、診察の時間ですよね。いま出て行きます」 「おーい、こっち聞こえてるー?」 あたふたと頭下げて出て行こうとする、 昨日は終電逃して・・・・・思いだせない。あぁ、なんでこんな大怪我してんだろ事故なのかなぁ・・・・覚えてな いけど、体はけっこう頑丈なほうだったんだけどなぁ・・・お金は大丈夫、保険があるからいいけど仕事が心配だ。 「あ、あ・・よかった。目がさめて、本当によかった・・・うぁぁぁん」 え? 誰コレ、見知らぬ女の子がいるんですけど。 「高音お姉さまぁ・・・ぅえ、えぐっ」 最初は誰だがわからなかったが今はっきりした。 え!嘘でしょ。 なんとおっしゃいました、人違いじゃありませんかお嬢さん。ミイラになってるから他の患者さんと間違えてるんじ ゃないの?病院側の取り違えでベッドひとつむこうとか。 「お姉さま!わたし先生から山場は越えたって聞いて、毎日来てたんです。いまは起きたばかりで混乱してる かもしれませんが、わたしがお世話しますから学校も心配しないでください。先生方も心配して」 「あの・・ん、あの〜ひとちがいですよ。 それにね、そんないっぺんに言われても分けわかんないから」 「え?う、うそ。お姉さま記憶が・・・」 「え゛〜だから、うまく喋れないけど。 高音っていう名前じゃないし第一じゃないっていうか」 「わかりますよね、メイです。わたし・・・憶えてないです・・か・・・・わたし わたしのせい、わたしの・・・」 真っ青になる女の子、この子って確かネギまに出てきた魔砲少女で合い方はメガネっ子と・・・たぶん私こと高音と いう痴女。んー・・・わたし!?高音ってわたしなのか! いかん、いかんよ現実逃避は。 頭にダメージ大きい事故だったのかな?こんな走馬灯があってたまるかいっ、趣味悪いけどやっぱり本当の私は棺お けの中でしょ?辛いだろうけど現実プリーズ。わたしを正気に戻してください。ゴンッ。と頭を手で叩く。 「いったぁーいっ」 「だめです、駄目っ!高音お姉さま死なないでぇぇぇ、わぁぁーん」 「起きるんだっ、こんなのっ! やだっ!脱げ女なんて絶対やだ、セクハラもイヤだけど公然わいせつさせられるのはやだぁーっ!死にたいっ、男ど もの目もいやだけど女にアレと表現されるのもヤなんだよーっ!」 現実は非情である。佐倉愛衣っていう女の子は泣き出すわ。 本当に痛いわ。 自分がまさかこんなにも電波さんだったとは、そんなに生きるのに疲れていたのか。 もう年だとか結婚とか付き合いきれない上司とかーっ。 「泣きたいのはこっちよ」 あのあと、医師とか関係なさそうな人間がやってきて私を完全に治していった。 凄いね。 「本当に魔法なんだ、あ、これ頂戴」 車椅子をおすメイと話しをあわせながら外に出た。 その際に気が付いたのだが、柔らかそうな金髪が私の頭から伸びていたり、ぴょんとアレが出てて ショートカットだった私には邪魔でしょうがなくてヘアピンを貰ってまとめた。 「憶えてないんですね」 「ええ、魔法というのも信じらないわ。 わたしも使えるなんて」 「ショックが大きすぎたって先生は言ってました。 あのとき、間に合っていれば・・・」 「謝られても私わからないし、いろいろ教えてくれると助かるわね。 衣食住はどうしようかしら?両親には連絡できないし、免許や資格が役立てばいいけど」 本当に何もおぼえてないんですね、と沈んだ様子の小さな女の子に返す言葉も見つからない。 というより、どこで働く気なんだろう? 「・・・・お姉さま」 グッドマンだからいい男、いやな想像してしまったので伊達男。独眼流をかりた。 「オレは伊達よろしくな」 とても男には見えない出てるところはバッチリ膨らんで、締まるべきところはギュッと締まってる 俺女の誕生である。 「うわぁぁーお姉さまが壊れたっ!!!!髪どうして短くしちゃったんですか」 「う、悪かった。 でもさー高音じゃないって言って」 「お姉さまはわたしにたくさん事を教えてくれました、魔法使いに大切なこと。 だから今度は」 「いやな予感」 「遠慮しないで教わってください、私が元に戻してみせます」 結局言い負けて佐倉之嬢に魔法を教えてもらうことになった。 伊達 「おっ出た。教える人間が上手だし」 「わたし人に教えるなんて初めて お姉さまの実力」 「」 まず魔法が使えなかった。エヴァと比べると駄目だけど結構極力な人形使いであるはずなのに、活躍しようと 未来知識で先回りすると修正力が働くんだ。 どうなるかというと、脱げる。 orz 「そこまでよっ、おいしいところを頂きにきましたっ、てぇぇぇぇぇえー!?」 以外と主人公が乱発している魔法が強かったりして、自分がモブキャラだと知ったのよ。最近ね。 「あのー桜咲さん。疑いは晴れたと思うんですけど。 体を弄るのは・・・特に胸」 ギロリと睨まれて百合フラグどころか、敵性判定されてね。脅されて泣いたよ。 こうして私はネギの暴風に吹き飛ばされたり、男装したまま近衛木乃香に会って刹那に勘違いされたりね。 役得したいのになんで胸のことで刹那にセクハラされてるんだろうね? うん、悪いとは思ってるよ。 弱点ついたり百合フラグたてようとしたり、でもさコレはないんじゃない。 このネギまの世界で生きる最終目標が大幅に駄目な方向に修正されたわけです 「脱げ女」にならない。 これって馬鹿に出来ない野望だと思うな、だって世界は私のカラダを求めてるわけで。 「あらゆるサービスカットが試されるのか」 ごくり。 恐ろしい・・・・嫁の貰い手がなくなりそうだ。読者諸君はえっちなの。 「お姉さまの恥知らずっ!」 バキィッ 振り抜かれるこぶし、メイの魂の咆哮に逃げ出すこともできなかった。 「素っ裸にならないなんて自分の存在意義をかるく考えないでください、わたしなんてフラグも もらえない。しかも何気にクロスキャラなのに誰にも愛して貰えないんですよっ」 メタな話だがラブひなアニメ出てからマンガに移植された某青山姉は実においしい。 正当ヒロインの妹なのに影の薄い魔砲少女なのだ。 せっかく汚れ役を高音に任せて出演したのに、ヤダと抜かすのだ。このグラマーで。高飛車で。金髪で。 ああもぅっ、ゆるせない。 「」 「おでこをつつくなぁ!いまちょっとつめが刺さったぞ!」 なんだ?このかわいらしい生物は。 「・・・」 なんだ?この喉まで出かかってる感情は。 「?」 「近づくんじゃない、無言でふらふら寄ってくるな。不思議そうな顔をするんじゃなくてだな。ひっ」 「あ、惜しい」 また突付こうとしたら逃げた。 逃げたんだ、そうなのか・・・・これは獲物だ。 この小さな吸血鬼はいつのまにか弱体化している、影からオオカミ出したりしそうな凶暴さや 勝手に歩きだす人形のような不気味さを全く感じなくなった私は、この子猫をどうしたら拾って飼えるのか 考えてた。うん、もう末期手遅れね。 「ふふふふ、ふふ」 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■ネギに本編同様、会うまでに男装を完璧にしておく。裏で脱げフラグを潰したり・・・ アスナに服をかしてあげたり、先々でネギのくしゃみでのパンチラ防止したり・・・ エロスを殺すためになら 主人公でも容赦しない外道となった。えげつない工作でネギを追い出しにかかる私。 人間の尊厳を守るため、愛さえ偽った。 「メイ、わたしのかわいいメイ。さぁやってくれるわよね?わたしを信じているなら」 ネギの最大の敵となれば、間抜けな扱いは神はしないだろう。なぁ作者さんよ。 学園を守るため、その日はふたりで しかし油断して高音Dグッドマンさんは重症で意識不明という、こんなイベントこなしていたのか? 脱げ女って以外にタフなのか?精神的には乙女で弱いのかもしれんが。 オリジナルにはそんな描写はなかったから、これはイレギュラーたる自分が介入して精神乗っ取りのため 仕組まれたのか?それはイヤだなぁ・・・・というよりなんで男じゃないんだ。 千雨のツンデレっぷりを堪能するために読んでいたのに。 でも、高音も責任とってくださいとかフラグたてまくってた割に影薄くなったし 死ぬキャラじゃないからいいっか。と気楽に考える。 これがもし、敵陣営なら悪魔ジェントルメンや白髪小僧でフラグとか言ってらんないよ。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■脱げ女 高音END 「あぁ・・・」 今までの努力が水の泡、 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■おねえさまのいじわるっ メイEND 「わかってくれているわ、だって」 メイが箒で飛んでいった空を見上げる。 台風一過の快晴、昨日の生死を賭けた激闘も過去の話だった・・・・私は思う。この世界が私の世界なのだと。 「あのこは私の妹ですもの」 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■ヤンデレ メイEND 足音が近くまで・・・・来た。息を止める。心臓の音がうるさい。 止まるな、止まるな、止まるな、止まるな、止まるな、行け。 おかしくなってしまったメイ。 「ひぁっ」 「ふふふふふ高音お姉さま。みつけましたぁ〜」 「」 怖っ怖っ、お、おっかないわぁ・・・半笑いやめて! 「」 「や、やめて後生だから、ね?」