『美雪→真琴』 『タイムリープ』 『妹』 『∞』 キャッチボール、もしくは野球ではなく カラオケ、回転寿司、遊び仲間の同級生。クラスメイト。 「へぇ?仲間が増えたの、紹介してもらおうかなー」 「え、別にいいじゃん。ホラ日曜は予定があるって言ってたし」 「断ってとく」 携帯でキャンセルとゴメンなさいメールを送った、姉の必死の抵抗には特に耳を貸さない我が妹。 「もー。どうして・・・なのよぅ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・昔っからこうなのだ。 わたし紺野真琴には可愛らしい妹がいた。 小学生の頃はふたりで仲良く 美雪は真琴についてきた。 ちっさい頃はそりゃ可愛がったさ、 でも今じゃ両親の二人でお出かけ、セッティングまでして私との時間をつくるのだ。 「お姉ちゃんはあんたとは結婚できないんだよ」 異性恋愛無縁は共通。 でも、妹にはその素質があった。 まず津田功介が犠牲になり テストの山かけ、勉強を功介に教えてもらうことになった真琴は二人を残して階下へと行ってしまった。 「とりに行ってくるから、待ってて」 「あ、飲み物お願い」 「ん?いーよ功介はあたしと同じでいいよね」 扉に耳当てて姉が部屋を離れたことを確認する美雪。 「・・・・行ったか」 功介「何してるんだ・・・?はじめまして、えっと・・・」 「妹の美雪、知らなかったっけ?」 「ああ。俺のことは」 「功介」 「・・真琴に似てるんだな」 「はぁ?真琴ですって、わたしのお姉ちゃんを気安く呼ばないで欲しいんですけどと あんな○×ですけど私の」 折角、 油断していた。 はじめての男友達、真琴が心配しているとおりの展開になった。 「誰ですか?ああそうですか。わたしの留守中に家に上げるほどの馬鹿姉の知り合いなんですね。 姉さんに指一本でも触れたら怒りますよ?」 笑顔でいうセリフじゃない。 そして間宮千昭に 「友達なんですね ある日突然つきあいますとか言ったら平手打ちじゃすみませんよ? お姉ちゃんはずっと、わたしのお姉ちゃんなんですから」 カラオケの選曲も露骨に 「おとこはオオカミなのよー」 -------------------------------------------------2---------------------------------------- 真琴に会いに来た千昭、大学での再会はびっくりして泣いてしまった。 までは良かった。 第一声が 「わりぃまた落とした」 「え?」 「・・・・あ〜、あのな」 「何を?」 「声が硬いぞ真琴、それにちっとも成長して」 「誤魔化さないで」 頭撫でようとした手を払って問いただす。 「タイムリープの」 「・・・・・・・・・・ばか?おおばか?」 タイムリープの、また落としたと言う。 「それでどこで?」 「改良されてな、宝石みたいになったんだよ。丸い赤で透けてみえる」 「赤で透明・・・・・・・・・それってこう中に線があったりする?」 「また拾ったのか?」 「うん」 「今もってるのか、はぁー良かった」 「待って。えっと、かばん・・・・家に置いてきたかも」 「急いで行くぞ」 「うん」 二人乗りで大急ぎで帰宅するカップル。 そのころの紺野家、キッチンでは真琴の妹・紺野美雪が氷菓づくりをしていた。 「暑い日はフルーツ、アイス、クリーム、手作りパフェだよねー。 プリンで満足する私じゃない」 ヨーグルト、グラス、チョコ、ポッキー、たくさん並べていた。 もちろんプリンもある。 姉が帰る前に食べちゃおうと気合入れてエプロンまでしていた。長い髪は束ねてポニテ。 「知らない?美雪」 「あー、お久しぶりです。間宮さん」 「」 ゴクリと食べちゃった美雪。 首後ろに数字、本人知らないわからないまま学校へ。ふたりはタイムループの元探しに魔女おばさんに会いに行くことに。 「ないないない、ないよ」 「ほんとうに持ってないのか。ポケットとかにないのか」 「ん。ない。あー・・・どこにいっちゃったんだろぅ。 大学以外で行ったところなんて思い浮かばないよ、ありすぎてわかんない。落としたかも」 早川友梨:クラスメート兼千昭の 藤谷果穂:功介の彼女