養子に引き取られた私がはじめて見た養父は胡散臭かった。
しかめっ面の私に向かってキリツグが言った言葉は、口説き文句だったのだろうか?
どちらにしろ酷い火傷した私の機嫌は最悪だったので突然目の前に現れた変質者には鉄槌を下す。

「僕はね魔法使いなんだ、コートの中から好きなものを出してあげれる。
ナニがいいかなー?そうだ珍しいものを見せてあげるから、ホーラついでに口を開けてごらん」

と言って近寄って来たソイツを殴っても仕方ないだろ?孤児になったことも知らなかったし
イライラしていたんだから。

コートの中に突っ込んだ手、ゴソゴソと間抜けに無防備だったトコ、ちょうど良い高さだったし、
急所だったし、うずくまったけどまだ言い募るひつこい男だったからお互い様、こっちも反省の色なし。

「去ね!看護婦さーん。病院の先生。病棟違いの患者さんが迷い込んで来てるよー」

「ち、ちがぅ〜こ、これでも・・・(雇われ)貴族で大金持ちなんだ。
大きな外車だって何台も持ってるんだよ。
これから夜のドライブに行かないか?素敵な夜景とか、人がいないとこで二人きりになろう。
星が綺麗に見えるとこなら人家も無くて悲鳴も聞こえないから・・・いーから来てごらんって」

と言って、我慢して笑ってた。
コマシにはコマシのプライドがある様子、その貧相な顔を立てて奴の後をついて行ってやると
まぁ確かに外車があった。黒塗りの。
知り合いの組から借りたスモーク防弾防音の窓ガラス。獲物確保用の連れ込み可能なタイプ。

「よくもまあ・・・あんなのにホイホイついてく私ってバカだよな?
それに養子を人さらいみたいに迎えに来る親父も、あれは天然か」

果たしてどちらが馬鹿だったんだろう?
どっちもか・・・年頃の女の子だった私はいっぱいお菓子を買ってあげる、綺麗な宝石をプレゼントしてあげる
とか言われて騙されてビー球を受け取ったガキだったし、親父は言うコト成すコト変質者で犯罪者だったし
いつも何処かで誘拐犯そのものだったらしい。ただ手段が少し合法的だっただけだ。

あとで調べてみると孤児院もいいかげんすぎる。
養子に出す相手の素性を調べずに放浪癖もある男が経済的安定しているはずないのに。すべてはお金に繋がってるんだろう。
実際、家事は私がすべて担当して勝手に放浪して放置三昧・・・これって幼児虐待じゃないか?
よっぽどヤクザの大所帯の方が私の教育になった。
仁義とか実用応急処置とか体に傷つけない脅迫とか男の仕組みとか、良い意味でも悪い意味でも役に立ってる。

「藤村のじーさんには世話になってるから、丘の上にある教会が次の金づるになるんじゃないかって
教えてやるよ。あそこ杜撰な税金がっぽりってやつだぜ」

「じゃ表の若いの連れて行ってきな」

この頃はまだ胸も増えておらず、格好がキャップに半ズボンだったし悪ガキが板についていたので
男の子と間違えられることも、ままあった。

不良神父の存在は知っていたはずの雷河、何が起こるか分かっていたはず、その考えは分からない。
でも、私はまだ子どもで矢面には立つ気など更々なかった。
人殺してもいなかった頃だったから・・・キリツグの与太話が現実化するまでは調子に乗っていた。

その教会に初めて訪れた時はびびった、連れて行った組の若い奴らがたったひとりの男。
背の高い神父に地面に這わされたから、私は内心ビクビクしながらも見上げて睨む。

「なんだお前は、小娘か。見逃してやろう」

「ふ、冬木の藤村の名前を知らんのか、虎がわたしの飼い主だ。
この教会が街で危険な商売をしていると聞いたんだ、見逃してやるからはやく用意しな」

「くだらん嘘をつくな、神の前でつまらぬことを言うなら出て行け」

振るわれた拳を受け止めて笑ってやった。

「はっ、こんなの」

親父が言うには強化という魔術らしいが私は単に気合入れているだけだ。
私は魔法なんて信じないし、幽霊もUFOも見たことないので信じない。
火の玉を飛ばしたりしか出来ない、空も飛べない自称魔法使いの養父、はったりで役に立ったのはこれだけだ。

あんなクズのひも男エミヤキリツグでも私の素晴らしい人生に役にたって幸せだろう。でも今わたしピンチ。

「ほぅセカンドオーナーに知らせねばな、娘・・・魔術の才能があるのか」

「オヤジと同類かよ・・・変な宗教とマジシャン趣味は変態の中年に流行ってんのか?
衛宮切嗣って知ってるか?私の親なんだけど大人の癖に恥かしい秘密結社とか会員同士?」

「ん・・エミヤか?では、そうか」

ぞわわわわわわわわっっっ
笑った、今まで感じたいことのない気持ち悪さだ。
マゾもサドも私は見てきたから、その相手に勝って虜にして飼ってやることは唯一の趣味だ。
子どもの世界でも大人の世界でもそれは対して変わらない、弱肉強食だから組の若い男たちに
下世話な女の話にも加わって知った汚い社会の仕組みだ。
でも、こいつだけは例外。
神サマなんていないだろうが、頼まれたってこの神父だけは受け入れない。同属嫌悪ってやつかもしれない。

「悪魔」

「わかるのか、ほぉ・・・衛宮切嗣はしっかり育てているな」

「誰があんなやつに育てられるか?!」

「違ったか。女にはわかるまい、女などわかるまい・・・そうだ寄付してやろう。
そんななりをして・・・かわいそうに、貴様に似合う衣服があるぞ持っていけ。
キリツグは年頃の娘の服装などより女の香水だからな」

ぐさりっ
わけのわからぬ説教より心に大ダメージを受ける。
傷は深い・・・死ぬかも?
神父の言うとおり服のセンスの悪さは痛いところで・・・私も常々近所のガキたちに言われていたので貰ってしまった。

あの神父め。
海外から密輸手伝おうとか脱税指南にウン十万よこせとか得意げに言いやがって、私が言いたかったのに。
悔しい。役立たずの組の奴らも焼き入れとかないと。こん畜生。

>
>
>
>

夜行性ではなくなった虎、夜に眠って仕事しない今は藤村の娘は実質私だった。
成長し夜のお仕事も順調だ。

「ふあ〜あ〜、んーんー?」

「コラ衛宮」

「なーに会長」

「いつもここで眠るな君はいったいどこだと思ってる、生徒会室は保健室ではないのだぞ」

布団もないし清潔とはいえない、それでも時間帯によっては静かに眠れる。
貴重な場所だと思う。
ときどき昼食をここで取っている者にとっては、そのままお昼寝に適してもいるのに。

「あら」

「ん?貴様か・・・何用だ?」

「遠坂・・・生徒会って入っていたっけ、邪魔なら出てくけど」

「さっきと言ってる事がまるで違うぞ衛宮」

「構いませんよ。私はこの印刷物を頼まれただけです」

そう言って出ていった後姿をやけに眺めている会長に、抱きついてからかった。

「へー、あーいうのが好みなんだ」

「ばかもの違うぞ!むしろ嫌いなんだ、お前とはまた違う意味でだが・・・お、おっおいっ離れろ」

「嫌われたか。でもどうよ私って遠坂よりはあるだろー」

怒って大慌てで逃げて行った会長。
煩悩絶つべしなんて、無駄なことを言って私の胸から逃げていかれた。
でもちょろいもんだ、あの堅物生徒会長さまは色事に弱い。

出会ったばかりの頃とちっとも変わっていない。
私が少し生娘のふりをしつつ胸を押し付けてやると「喝」と言って、真面目に説教してくるのも変わらずだ。

「くっくく、青いねえ〜女の子にゃ愛想良くしときなよ。
泣かすと恐いんだからね、復讐にベトベトされたりプスリとされちゃうと割りあわんよ〜
あはっひゃひゃははははははひ、ひっひひひひ・・・・おっかしータコみたいに真っ赤な顔して」

真っ赤になった会長を置き去りにした。
馬鹿笑いして屋上に行くと、びっくりして居た生徒たちが去っていった。
奇行にみえたようだ。

「でさ何してるのさ、トーサカさん」

よっぽどおかしいこと言った?
まんまるお目目で驚いて身構えてくれた。

「な、なにアンタ。
どうやって人避けの結界・・・」

「・・・ご飯かい、取りゃしないって安心しな。
いーね一人でのんびりできるってのは、つまんないけどやんなきゃなんないことで
愛想振り撒いてやってんのさ。それでも恐いとか悪魔だと言ってくれちゃって・・・
わかったもう話し掛けないよ、睨むな」

もふもふと惣菜パン食す凛さん。

「・・・あなた。よく気がつきましたね、いつもは誰も私の食事邪魔しないんですけど」

「偶然ね。建物の影に髪の毛靡いてたから」

死体でもあるのかと。

「誰かが死体でも捨てたかな、なんて」

「・・・はむ。面白い発想ですがこんな目立つところに殺人犯が隠すでしょうか?」

「普通はね、普通じゃないんだよ。
不思議と今日みたいに風の強い日はそんな行動とる奴が多いんだ、吉兆の良し悪しがはっきり
するから決行日にはもってこいなんでしょうよ」

わたしは何をぺらぺら話しているんだろうか?
学園最低の学生と言われつづけた私、礼儀しぐさ最高の誉れ高い彼女、氷室みたいに話せる相手とは思わなかった。
単純に接触の機会がなかっただけかもしれない。

私はそれを惜しいと感じた。
だって、そうだ。
意外と優等生はいい子じゃないみたいだから。
おいしいと評判の虎さえ狙ってた昼食セット、ひとりで自慢もせずに食べる暴挙。こんな所でひとり占めとは恐れ入る。

「それさ誰に進呈してもらったの?
甘い蜜は独り占めなんて中々悪どいじゃない、女王様。なんてね」

>
>
>
>

確かにわたし。女として成長は遅いが買うような奴らは仲介役の学生を当てにしてるんだから
ビジネスしてあげないとお金がかわいそうだし。

たまたま、街で拾った女の子と一室とったシオン。
頭のわるい男の見本たちに絡まれていたのを、ついヘタな脅迫にムカッときて出しゃばってしまった。

本物のヤクザさんに色々礼儀作法教えられたシオン。初対面の人とのお付き合いの仕方を
実践してやったら、シオンを知っていた顔がいたらしく賢明にも一目散に逃げてった。悪ガキのあんちゃんたち。
衛宮シオンに関わったら男女関係なく刑務所に世話になるより、酷いと噂になっていたらしい。正解だよそれ。ウン。

・・・助けるつもりなんてなかったのに。女の子が同じ学園だというのは後で制服みて気がついた。

「テメェ!なにびびってんだあ、数人がかりならさっさと黙らせて山奥に埋めてこいよ。
うぜぇサツ気にしてんのかよ男か?オイまさかかぶってんの?」

「なんだと!このお前もついでに、ボロボロにして血見たいんか?女だからってなぁ」

「はぁ〜・・・わたしが誰か知って、言・っ・て・る・ん・だ・よ・な!ガキが!
しょんべん臭い奴はてっとりばやくママとヤッてきな、まずはそれからだ。
一匹の獲物にドス出してピーピー言わせてどーすんよ?ガキの一人もおろして沈めるもんだろ!
金ねぇから指導してやってんだよ、ウチの組の女に手ださねぇから世話してやってのに」

「あぁ、あ・・あんたはーっ!シオン、つ、潰しの」

「あっ知ってるんだ、って逃げるなーっ。一人ぐらい天国連れて行ってやろうかってのに」

潰し・・・確かに何回か男不能にしたけど、大の男たちを集団で罵倒して踏みつけてアレはアレで楽しい。
まぁ・・・女同士も嫌いじゃないし。

「なーに緊張してんの、ほら嘘泣きやめて桜ちゃん。
間桐・・・ああ美綴のボケが言ってた男じゃないほうの。ほうほう妹居たんだ?」

「っ!?あ、それ分かって・・・・・・なんで兄さんに、何をしたんですか?」

「は?何もしてないけど、あぁあいつぅ?
ちょっと髪引っ張って土下座させたけど、妹に泣きついたりしたのか?」

「だ、だっだからっわたしはあなたを探して来いって」

「・・・キーキー、ヒスったのかよ?ハァ」

桜の考えとは違う展開になってしまっていた。
あの男達に捕まった時は兄を恨んだのに、今はせっかく見つけたシオンが
兄を完全に相手にしていないことを知って自分の空回りを嘆く。
そもそも間桐慎二の取り巻き、数名の名前と顔は知っているが衛宮シオンとは面識もない桜。

それなのにどうして私がこんな目にあっているのか!こんなのいやだ!
兄と自分の異常さをほのめかして暗く笑って、この恐い女に躊躇させるつもりだった。
間桐にかかわるな。
兄に関わるな。
私に関わるな。
そう言っておかないと操り人形の私が何をするのか分からない。
それなのに、軽く笑ってヘェ〜それで?なんて聞き返してくる。

「慎二?なんであんなバカと私が付きあわなけゃならないの、それに誘ったのは私。
桜の体が欲しくなっちゃって。いい肉付きしてよね特に胸とか〜」

「ヒぃッ!体目当て・・・?」

好色な目をして笑い舌なめずりをしてシオンは近づいて来た。
キスなんて甘いこと、そう耳年増の先輩が言っていたのを桜は内心馬鹿にしていた。
だが現状は既に押し倒されて肩から首に指撫でされていたりして、乙女のピンチです。姉さん。

「啜っちゃう!じゅるじゅる啜っちゃう?唇にいやらしいことしてあげちゃうよ、女の子同士なのに
男なんて考えられなくしちゃっていいんだよね〜。ごくり」

熱帯びた顔、見下ろされ服を剥かれ肩に食らいつかれた。
噛まれて肌に小さな傷つけられたあと、舐められシオンの生々しい喉の音が耳に届いた。
サーッと頭の血が落ちていく、化け物のニエにされて弱音吐いた自分の矮小さを思い知った。
奪われた。
たった一時間で徹底的に汚された。

「思わぬ幸運は落ちてるんだよね、間桐って本当いい体してるよ。
大きい胸の子は久しぶりだ。
それとさ相談なんだけどイイ話だから聞いて、もう一回鳴かしてあげるから私に二束三文で売らない?」

「うぅーーぅ・・・ぇん、んっ・・・うわぁぁぁっん・・・・・」

えぐえぐっ泣いて服を着込む桜にこれまた酷いトークを強要するシオン、人外ジジイより外道だった。
桜は地下室のジメジメした室から引っ張り出されて、ネオンの虫かごに入れられた輝く夜の蝶々にされそう。
やっぱり不幸がこびりついて離れない。

衛宮シオンは機嫌良かった。
まだベッドで壊れてる間桐桜に連絡先と私物ひとつ証拠押収の後、記念撮影して夜の街に出てきたけど
充実した狩りだったから気力がみなぎっていたし魔力という意味でも実は補給されていた。
反対に桜は枯渇気味。
浮かれてトコトコ歩いていたら、空から魔女が落ちてきてマジカル的な存在が黒いミニスカートで
黒い黒い呪詛吐いて襲ってきました。
妹萌えらしいです。
仇らしいです。
たぶん死んでないけど確かに素人さんには過激だったかもしれない、首絞めふプレイとか。
それにしても不意打ちは魔力全開リゾットで一刺しとは、命の刈り取り方が用意周到で確実ですね。
トーサカさんてば、手馴れすぎ。





------→いきなりバッドえんどるーと


「めぇぇぇぇんっ、早速脱落するかね君は!お姉ちゃんは情けないー」

「君は!わたしまだ出てないぞ!しっかりしたまえー」

衝撃が体を駆け抜けていった。
一撃でくたばるなんざ凄い、鉄砲玉に車で轢き逃げられても傷ひとつつかない私なのに。

倒れてるとブルマと馬鹿トラが騒ぐので髪かきあげて睨みつけてやった。
この角度が大事。
声をわざと枯らすのも意外とポイント高い。

「あん?なんだおまえら潰すぞ」

「「ひいっ!恐い子・・・」」

「ん、虎か・・・なんだここは?そのょぅι゛ょは、ん?言葉が変だ。
ょ・ぅ・ι゛・・・なんだこれは?おまえたちのせいか?」

「そ、そんなことどうだっていいでしょー。聖杯戦争のせの字も出てないうちから、痴情の
もつれで刺されて脱落なんて許さないからねっ!私と清く正しい極道ライフを送らないからだぞ?!

「ししょーこの子は『ブルマプレイでハァハァさせたあと天誅』でいーと思いマース」

「ん?よーし弟子1号のネーミングセンスがゼロなのは分かった。よし行け」

「うわマジセリフありがとうございました。じゃっ、行きます。
あっ先輩ウッス。
なになに見ていろと、では、お願いします。このお岩に焼き入れてやってください」

現れた三匹目はどうみても不思議生物だった。
おいしそうに吸ってる、口にくわえてるのを奪って根性焼きしてやる。

じゅーーーー

どうみてもラクガキ、適当な目と、胴体、服装はもしかして遠坂?私に対する態度にもムカついた。
それにさ

どかっ

「なにコレ、色気もねームネもねーメスとして魅力が」

プルプル震えるソレ、何故か恐れる虎とょぅι゛ょ。
そして、わたしは真っ二つにされた。







------→またまたイヌ死にルート


シスター言峰がいる教会、扉があいて入ってきた訪問者。

「おお死んでしまうとは情けないぞ、我がもう一つの可能性。貴様は女か・・・寄付はあるか?
歓迎だぞ、さっさと身包み剥いで置いてけ。女には布一枚やろう何故か若いやつの綺麗な下着は高く売れる。
男は・・・服などいらないだろ?何?貴様わたしの体温とか言ったな、手術してやろう希望の臓器を」

訪問者は影のモヤモヤしたものから色がついて、輪郭が出来ていき赤髪の衛宮シオンになる。
士陰とシオンのあり得ない対面が行われる。

「うわ。う・・・ん?ズバーッって竹刀で真っ二つに切れた感触がっ、何でっ」

「落ち着け君は気違いかね?仮にも過去の自分とはいえ情けは無用だろう、歪んだ望みを
あの聖杯にした愚か者が身近にいたのだろ?ショタよりロリが好きっと言った正義の味方とか」

「なにを言ってる違う!?くそっお前の声は痛い・・・
さっきの虎とょぅι゛ょは何処行った?ここは・・・何処だ応えろ」

「なんだ客か?なら隣りの孤児院で好きな子供を買って行け、神父が店番・・・いや説教している。
ルルイエ・・福音じゃない、聖書でだ、たぶん」

「アンタ・・・だれだ?やっぱり頭がいたい。
どうして私、遠坂凛に殺されるんだ?ちくしょう、訳がわからん」

「懺悔して行けば次は大丈夫だろう」

「次?」

「ああ、ではな」

シスターの目の中のグルグルが回転していた。
暗転。





------→夜の街へ、襲われてる桜を大人の態度で見過ごして次の日へ。
(なおランダムに間桐桜の失踪が起き二度と出番ありません、未回収はここ以前のデータを使用してください)