零話「起動、そのあとで」

「暑いー」
「なによ、マナこんな所来るからよけいに暑くなるわよ」
マナはシンジの研究所兼宿舎に来ていた。
「だってぇ、シンジってマギ動かしてるんでしょ?だから大がかりな冷房設備が在ると思ってさー。」
「あのね、そんな前世代的な考え方でここ来たの?
そんなものはないわよ、このマギはねコンパクトでエネルギー消費を極限まで少なくして
あのマギに勝つための最低条件を整わせてあるのよ!?
1000キロワットも電力いらないしなにより有機コンピューターなんだからね。それにまだ起動したことないし」
「ぶぅー、シンジのけちんぼ」
マナは辺りを見回してクーラーのリモコンを探す。シンジはそんなマナのために冷蔵庫からアイスクリームを取り出す。
ごそごそ探すがなかなか見つからない。
「えっと・・・どこにあるのよぅ」
机のなかやマナには訳の分からない書類(たぶん重要書類)が積み重なっている所を散らかしながら探す。
「あっあー!マナぁ、ちらかさないでよぅー」
シンジはあわててマナの散らかした書類を整えていく。
「だってぇ、シンジー。リモコンどこなの?」
「リモコンって何の?」
「クーラーよ!クーラー!暑いったらっありゃしないわ」
マナは目的のリモコンを見つけるとONと言うところを押す。
「あっあ!それってマギのリモコンじゃない!?」
「えっ・・・まっ良いじゃないの。ところでマギってこの部屋にないじゃない」
「これ・・・・だけど」
シンジはどう見てもノートパソコンにしか見えない物を指さす。
「・・・・・・へ?これ・・」
マナは恐る恐る指でさわる・・・・・・・つんつん!ピー!カタカタカタカタカタカカタ・・・・・・
「あっ!起動しちゃたの?マナ・・・」
「そうみたい、ところで本当にコレでマギに勝てるの?」
「もっちろん!なんたってかあさんの疑似人格がオーエスなんだもの!」
「シンジのお母さんって碇ユイさん?それよりコレ起動しちゃたけど良いの?」
シンジはとりあえず画像入力アプリケーションを入れていくそして、
マギの隣にあったビデオカメラにつなぐとスピーカーとマイクも取り付けていく。
「かあさん?・・・・大丈夫かな?まだ、起動段階までこぎ着けてなかったんだけど・・・」
「シンジ、ごめんね。でも、なんでそんなカメラとか取り付けてるの?」
「これね、かあさんの目と口になるのよ」
「へえー」
幾つかの作業をしてやっとディスプレイにある女性の顔が表示される・・・・ゆっくりと眼を開ける。
それとともにカメラがシンジとマナを捉える
「しんちゃーん!おひさしぶりねー」
にこにこ笑いながら手をパタパタ一生懸命振ってアピールしている。
本当に一児の母親なのかと疑いたくなってしまう
「か、かあさん。はしゃぎ過ぎよ。」
「この人がシンジのお母さん、若すぎる・・・」
ちょっと絶句気味のマナ・・・・
「しんちゃんー、私2次元しかないんだけど・・・手とかないの?
まだ、2足歩行できなくても良いから、せめてかあさん3次元が良いな」
「母さん、私のハンドメイドの腕なら倉庫の方にあるけど2足歩行はちょっと無理・・・」
「ええっ!?それじゃしんちゃんと一緒にあそべない・・・じゃなくて、ショッピング行けないじゃない!」
「かあさんはコンピューターなんだからコンピューターらしくしてよ」
シンジががっくりとしているとマナが腕をとり強引に部屋の隅の方に移動して聞く
「シンジ、本当にこの人シンジのお母さんなの?」
「そうだけど・・・ちょっと、性格プログラム入力の所、間違ったかなぁ?」
首を傾げるシンジにマナは大きく首を縦に振ると
「絶対そうよ!」
と脅しをかける様に言う。
ユイはマイクやカメラを最大にしてシンジとマナの様子をみているディスプレイの顔は手を耳にあてている、
かなりかわいい思考回路と表現方法を持ち合わせている戦自型マギのオーエス・碇ユイ。
ただ、碇ゲンドウを
「かわいいひと」
と表現した時はバグが入ったかとシンジを慌てさせた。
そのためのウィルスチェッカーや自己診断プログラムなどのため
戦自基地内にシンジがつくったラボに1週間ぐらい入った。
余談だが戦自内ではシンジが作ったマギのウィルスチェックなどのラボ全体がマギだと誤解されている、
まさか外観ノートパソコンがネルフのマギに勝ってしまうとは誰も思わなかったからだ。
ネルフとの模擬戦の時はユイは相手がナオコだと知って果然燃えていたがあの
「碇ゲンドウ・かわいいひと発言」
の直後だったのでラボの中からネルフにぶつぶつ不満を言いながらハッキングしていたそのため、
ネルフのナオコ(マギ)に対しても本気で潰す気はなかったのだがマナから
「碇シンジ・碇ケイ化作戦案 その1」
が届いたので嬉しそうに戸籍の改竄をしていた。
そのあと、シンジあらためケイちゃんの怒り爆発によりユイもナオコを本格的に潰すことになる。
壱話「あるパーティー、そのまえに」

碇シンジくんが碇ケイちゃんになった、その日の午後・・・
「かあさんっ!な、な、なんてことするの!?」
ダンッと机に両手を叩きつける。
「あらあら、ケイちゃん。もっと女の子らしくしないとマナちゃんに嫌われちゃいますよ。」
と声をかけはしたがフルフルと肩を震わせ下をうつむき気味のケイちゃんに何か感じたのか
素早く通称第1号プロテクトをかける。
「マナ・・・・マナもどこかに逃げちゃったし。それにマナは関係ないでしょ?母さん?」
・・・・と顔を上げてノートパソコンを見ると
画面にはドアが表示されていて、そのドアには・・・
「ただいまシャワー中・・・一緒に入る?」
なんて書いてあるプレートを掛けてあってご丁寧にもシャワーの音までスピーカーから流している。
つまり、母さんも逃げたというわけだ・・・ケイちゃんは深くため息をはいて自分の研究室兼宿舎を出ていく。
テクテク歩いていくとケイに声を掛ける命知らずが一人・・・よく見るとケイに頼み込んでいた研究員のようだ。
「あっ、碇さんじゃないですかぁ!?いやあ、今日は助かりました。
所長も技術部長も喜んでましたよ、あのネルフのマギ勝ったんですから祝杯をあげるらしいんで、
碇さんもどう・・・で・・・いやいいです。」
ギロッッッとケイちゃんに睨まれものすごく引きながら逃げようとするが
「霧島マナさんはどちらにいらっしゃるのかご存じ在りませんか?」
これまた、ものすごく丁寧な・・・・いや慇懃な質問をするケイちゃん。
ひたすら怖い、日がまだ高いというのに此処だけはくらーい雰囲気・・・
いつもののんびーりしていて明るいケイちゃんもといシンジはどこに行ってしまったのだろうか?
「その・・・なんだか、碇さんの祝杯をやるとかで人を集めてましたよ」
「私の・・・・?どこで?」
「たしか5号ブロックの3−1エリアあたりでしたか・・・」
ケイちゃんは慌てて走り出す・・・ケイの聡明な頭脳でマナの思考をトレースすると・・・
マナのやろうとすることが・・・・・悪夢と言うべきことが・・・・・・・・解ったからだ。
やがて5号ブロックに近づいていくと同年代の人たちが集まりつつあった・・・
その中を駆け抜けていくケイちゃん。
淡い水色のワンピースを着て銀色のブレスレットと、淡く化粧までしているというか・・・
今朝、ユイにされたものだ。ケイのハンドメイドの腕と手で器用にケイに・・・って今朝の時はまだシンジだったが、
初めてのお化粧をされたわけだ。
ちなみに水色のワンピースは研究員に無理矢理プレゼントして貰ったものだ。
3−1エリアに来ると何人かの人がこちらを見て何か言っている。
「おい、あれって・・」
「ああ、知ってるぜ。幻の美少女だ・・・こんな間近でみれるとは。」
「声かけてみようぜ。」
「ばーか、おまえじゃ無理だって」
「そういや、霧島が言っていた。今日のパーティーのスペシャルゲストってあの人かなぁ?そうだといいなぁ・・・」
「そうか!そのときに声かけようぜ」
ケイがあたりを見回すがケイの知っている同年代の人は居ない。
なぜなら学校にはほとんどみんなが帰った後、夜に来ている。いわば定時制みたいなものだろう。
習わなくても解っていることなので半ば眠っているような状況だがまじめに来ている・・・
妙なところで律儀だとマナは言っている。不真面目と言われても普段はマギの開発をしているのでしかたがない、
他に定時制の人は大人が2.3人いるだけであり同年代でケイのことを知っているのはほとんど居ないが
どこにでも、ケンスケの様な人物は居るのでありときたまマナたちと歩いている所などを
隠し撮りされたりしてこの基地の学校内では幻の美少女・・・技術部の関係者か!?
マギの研究室に出入りしているらしい・・・など噂が飛び交っているが
本人は当然しらないというか・・・マナたちも学校の友達に教えてない。特にムサシやケイタあたりが・・・・。 
第弐話「あるパーティー」

「ねぇ、マナ。やっぱりやめようよ」
「ケイタ、バカなこと言ってないで早くしないとケイに感づかれるわ」
「でもぉ・・・ケイちゃんに嫌われるのはイヤだし・・・マナに殴られるのはもっとイヤだし・・・」
「ほらっ!うじうじしてないで早く!早く!」
ケイタの腕を無理矢理掴んで引きずっていくマナ
「でもぉ・・・だけどぉ・・・」
ケイタはうじうじ言いながらマナに引きずられる。
「ムサシは妙に張り切ってるじゃない?」
「まあな、シンジがケイになった訳だし・・・ケイと堂々と」
「ケイと堂々と・・・なに?何なわけ?ムサシくーん?」
「マナぁ・・・首がぁし、し、しまるぅーー・・・ぐぅ」
マナがケイタに首を絞めながら、ムサシにプレッシャーをかける。
「いや・・・そ、そのな。まて!話せばわかるそ、その手の中のキラリと光るのは何だ?冗談だよな?」
後ずさるムサシと追いつめていくマナ・・・
数分後・・・ちょっとゴミくずになりかけたムサシが聞き取れないような声でポツリと
「・・・・・・〇×〇×〇×・・・・・・・・・」
と漏らしたために正真正銘のゴミくずになったおそるべしマナ・・・地獄耳。
「あの娘ってさ・・・」
「声をかけようぜ・・」
「俺も・・・」
ざわざわとするパーティー会場に足を踏み入れたケイ。
走ってきたので身だしなみを整える。
「いっぱいの人・・・なんのパーティーだろう?・・・・・・・・・・・・・・・・・私は関係ないよね?」
一抹の不安を抱きながらマナを探すがいない。
「ねぇ彼女?誰か探してんの?俺が一緒に探してやろうか?」
ずいぶん厚かましいがマナがどこにいるか知っているかもしれないので頼むことにした。
周りはその男にジェラシーを燃やす男たちのきつい視線があったが、ケイは気づいてない。
ケイが一言頼めばここにいる誰でも聞いてくれるに違いないのだが本人は自分の容姿にあまり自信を持っていない、
男のシンジだったときからの引きずっている容姿に関するコンプレックスだが、
女の今はその元々の女顔がプラスになっているとは本人は気づいていない。
「ねぇ、霧島さんはいないけどケイタとムサシならあそこにいるぜ」
「いつから?」
「いや、俺が来たときからずっとあのまま、あそこでのびてたぜ、どうやら霧島がやったらしいがな・・・」
「マナ・・・凶暴すぎ・・・」
ムサシとケイタに近づき顔をパンパンとはたくと気を取り戻させる・・・ケイタは気を取り戻したが
「・・・・・・・・・・マナぁ、首を絞めないでよぅ・・・・・」
ぶつぶつ呟いているばかりで、訳わかんないのでムサシの背中に回り込み・・・・ゲシッッッッ!!!
「ぐえっ!?」
カエルがつぶれたときの声を出すムサシ。そのムサシの気を活をいれて取り戻させる、
ムサシの体を後ろから支えたまま肩からのぞき込むようにムサシに聞く。
「マナは?マナはどこに行ったの?」
「あっあ、えっと知らないけど・・・・」
気がついたらケイの顔がドアップであったのだ、狼狽えながら伝えるが・・・・・・・・・・
この体型だとムサシの視線には年頃の男の子には毒な物が入るわけで・・・・・・
「・・・・・・・?ムサシどうしたの目線が・・・・・・・キャアアアアア!?」
慌てて胸元を隠すケイ・・・ムサシは弁解するが時すでに遅く、
ケイはムサシ頭を蹴り飛ばすと再び夢の世界に旅たったムサシと巻き添えをくったケイタをおいて、
パーティー会場から走り去って行った。
「「今頃、ケイ大慌てでしょうねぇ〜」」
ニコニコしているマナとユイ、なぜか声までそろってしまう。
ここはケイが出ていった研究室、部屋の中にはマナとユイしかいない。
どうやら、ケイをパーティーに迎えに来たらしいのだが・・・入れ違いになってしまったようだ。
「でもマナちゃんも、人が悪いわ・・・この「碇シンジ・碇ケイ化作戦案 その2」・・・いったい、いつから考えていたの?
手際が良すぎるわ」ユイは20ペーシほどあるレポートを見ながら微笑んで言う。
ユイ自身もマナと一緒に綿密にこの作戦を作りたかったらしく残念ではあったのだが、
今のところスケジュール通りなのでほほえみを絶やさない。
「そういえば、パーティーってどんなパーティーだったの?」
「ええっとですね、ユイさん。この基地の建設記念日と学校の創立記念日をあわせて
5号ブロック全体を使ってやるんですよ、その2次会って言ったら良いんでしょうか?
そのパーティーの幹事を引き受けたんですよ・・・で、企画したのがダンスパーティーなんですっ。
そのパーティーで一番ダンスが巧いベストカップルとして私とケイが・・・・」
手と手を組んで恋する乙女の瞳で熱く語るマナ・・・・
「な、なるほどね。だからマナちゃん男装してるんだ・・・・・・・・・・」
さすがのユイも引きが入ってしまうのはしょうがないだろう。
ケイとマナ・・・・・・中身はシンジとマナなのだが・・・・・・マナは男装、シンジは女装(?)と言うことが一番の問題点だ。
参話「あるパーティー 2」

基地は広かった、それはもう大変な広さだ。ケイひとりでこの基地でマナを探すなど愚にも等しい。
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・・」
あの後(2話参照)5分ぐらい走り回ってマナを探していたケイ。
どこか抜けている・・・多少体を鍛えてはいるものの全力で走り続けた結果、
荒く呼吸して酸素を取り込む。自動販売機コーナーを見つけて・・・
冷たいオレンジジュースを飲んで休憩することにしたらしい。
「まったくマナのやつぅー!見つけたら絶対許してやらないんだからっ」
ケイはいきなり立ち上がると案内板を探して歩き始める、すぐに見つかる案内板を頼りに電子端末に行く、
この基地のLANは数ヶ月前にケイの命令で徹底的に統廃合され構築されている、
そのため、ありとあらゆる所に端末がある。ケイは素早く暗証番号と認証IDをうちこむ、
ネルフほどではないがここの基地は他の戦自の基地に比べ監視カメラの数は平均の5倍と圧倒的に多い。
ケイ自身が設置場所を考えて設置していったものでプライベートには全く干渉しない場所ばかりだ、
ここがケイとゲンドウとの差なのだろう。
監視カメラの情報を一括に処理するコンピューターはマギではなくこの基地に
元々あったマザーコンピューターをケイが流用した・・・多少手は加わっているものの。
もちろん、監視カメラの情報はある階級以上でなければ閲覧は無理だ、
ケイは開発者なので、その権限がもちろんあるのだが過去に自分で作ったプログラムは、
この頃自分でハッキングできるようになってきている。
マナを探す・・・・・どこにもいない。素早くありとあらゆる可能性をシュミレーションする。
・・
・・・
・・・・・・・!
まさか・・・すれ違っちゃった?
自分の研究室にはカメラは設置していないので確かめようにも確かめれない、
少し苛立ちながら端末を切ると自分の研究室に向かって走り出す。
かわって、こちらはマナとユイ
5分前からタンッ、タンッ、タンッ、と靴でリズムを取ってユイがマナのダンス指導の真っ最中、
「マナちゃん・・・はいっ、そこでもっと・・・うぅ〜ん?」
「あれっ、どうしたんですか?」
「やっぱり手取り足取りして、教えたいわ〜」
「私もですケイにっ♪」
「私もシンジじゃなくてケイに教えたくてうずうずしちゃ〜う♪」
ケイに腕はつけてもらったものの、なにぶん足がない。
「はやく2足歩行がした〜い☆」
「ケイ〜〜〜早く私をみつけてぇ〜♪」
2人で異様なほど盛り上がっているケイがどんな気持ちでマナを探しているのか知りもしないで
・・・研究室まであと5ブロック・・・
「マナちゃん、そこで・・・ケイをリードするのよっ♪」「はいっ、ユイさんっ♪」
研究室まであと4ブロック・・・
「手を・・・そうして・・・腰の・・・で、ここでちゃんとポーズを決めて・・・次の動きに連ねるのよ!」「はいっ、難しいです・・・」
研究室まであと3ブロック・・・「さあっ、ここでフィニッシュよっ♪」
「ああっ!快感ですっ。今、私はケイとパーティーの注目の的なんですね♪」いつのまにやら浸っているマナ。
研究室まであと2ブロック・・・「私に教えれることはここまでよ、あとは・・・」
「はいっ、分かっています。ユイさんの期待に添えるケイと私が主役のパーティーにしてみせますっ、
それと隠しカメラの設置の方は私自身で絶好のポイントに・・・」「さすがマナちゃんねっ♪」
研究室まであと1ブロック・・・「あら、ケイが来たみたいだわ♪」「そうですか♪じゃ、私は心の準備をしてっ」
心の準備はどちらかというとケイのほうがマナの男装に心の準備をしなければいけないような気がしたユイ。
しかし、この際そんな細かいことは気にしないことにした心の広すぎる・・・もとい大らかすぎるユイ。
もしかしたら、シンジの鈍感さはここから来ているのかもしれない。
シャッ
「あら、ケイ♪」
「ケイ、いらっしゃい。マナちゃんが待っていたわよ♪」
扉が開くとともに声をかける2人。
ケイは文句の一つでも、お説教でもしたかったのだがマナの姿を見て固まってしまった、
固まったケイを見て
「ケイ〜♪」
飛びつこうとするマナ、さっと避けて顔を引きつらせながら逃げるケイ。
そんな2人を見てユイが一言・・・
「やっぱり、ゲンちゃんみたいに髭が必要だったのかしら?」