お馬鹿な小話を2つほど・・・

はろー、あたし、葛城ミサト。花も恥らう中学教師、にじゅう・・歳なの!(はあと)
だれ!今、三十路って言ったの?おねーさんと一緒に進路相談室でアナタの未来を語りましょ(にこぱっ)
んで、今日も元気な生徒たちと楽しくすごしているわ、でもあたしの機嫌を損ねるおバカな奴が来てしまったの。
「よォ、まーた飲んでるのか?教頭に見つかったらやばいぞ」
そう、ま・さ・に若気の至り・・・こんな奴と付き合っていたなんて生徒に知れたらいけないわ。
あたしは男性の体育教師をごみに替えてから機嫌良くなり、いつもの日課が始まるの、
もちろん、1歩、1歩、教室に近づくたびに機嫌の良さは放物線を描くわ。
なぜって?それはとっぷしーくれっとだけど特別に教えたげるわ。『愛しのシンちゃん』に会えるからよ(はあと)
しんちゃんが入学して来たとき、あたしの豊満なムネは踊ったわ、
おまけにくっついている幼馴染の惣流・アスカ・ラングレーはあの入学式の日以来ライバルよ。
もう、ぎゅーっと抱きしめてお・と・なのキスをたぁっっっっぷりしてあげたいんだけどねー、
アスカはあたしのしんちゃんを毎日のように下僕扱いするんだから。(むぅー)
認めるのはいやだけどアンタは綺麗なんだから他のガキんちょと乳繰り合ってりゃいいのよ。(ふふんっ)
しんちゃんはあたしのツバメちゃんなのよんっ♪
家のペンペンとも仲良く(なんとか共存)してるあたしをみればしんちゃんもおねーさんにイチコロよん♪


もうっ、シンジのバカ。あのホルスタインにそそのかされないでよね!私が一番アンタのこと知ってるんだから。
一生わたしの側に居れば良いのよ、入学式の時に私はたまたま、そう、たままたまよ。わかったアンタたち?
けっしてシンジなんか見たんじゃないんだから・・・。で、あのオンナ(『オンナ』よ、『オ・ン・ナ』。
けぇぇぇぇっしてっ、ヒカリや私と同じ『女性』とはいえないわ)が熱い視線でシンジを見てたのよ。
あっちも私を知ってるみたいだし、担任といえども職権乱用なんかさせないわよ!
放課後、シンジだけ残して教材の整理とか頼んだりしたら許さないわよ、ったく。
どうして、シンジの周りにはあんなのが群がるのかしら?んっ?私はチ・ガ・ウからね!
そうそう、小学校の3年の担任もアレだったわ。もうっ!思い出すだけでもむかつくわね!
童顔を武器にして相手を油断させて地獄に引きずり込む悪魔だったわ、名前?そんなもの忘れたくても無理よ。
伊吹マヤ・・・ふぅ、あの家庭科実習の時のサバイバル戦を思い出すわ。
相田の身を呈したオトリ作戦によって地面に崩れ落ちたマヤの体・・・
(もちろん、日頃徴収しているモデル料とは別に、相田が私の役に立ちたいって言ったからよ!)
あの時のシンジ、今にも泣きそうにして。・・・・可愛かった。(にへらにへら)
まぁ、家庭科室中に散乱したマヤの兵器(ちいさいアレ)のせいで泣きそうだったと思ってるわ。


ある日、ある教室、あるホームルームに。
「では、今日手伝ってもらうのは・・」探すふりのミサト。キョロキョロ
「碇君、頼んだわよん♪」あくまでさりげなーく指名するミサト
「あ、はい」きょとんとするシンジ
「先生、シンジだけじゃ頼りないでしょ?私も手伝ってあげるわ」ミサトを睨みながら言うアスカ。ギロリ
「頼りないってなんだよ?」ムッとして、シンジが言う
「アスカちゃん、いいのよん。かんたーんな仕事だから」ギロリ、
ちなみにシンジがアスカの方を見ているので、シンジにはミサトの怖い顔は見えない。
「はん!シンジはひょろっとしてるんだから頼りなくてトウゼンよ。
それにミサト先生!先生もそろそろ、年かしら?そーんな簡単な仕事、一人でできないようじゃねぇ」
「アスカちゃん・・・」ぶるぶる肩が震えるミサト、ひくクラス一同
「ひ、ひょろ?なんだよ、アスカなんかちっとも女らしくないじゃないか?」不機嫌なシンジ
「ふん。毎日、わたしが起こしにいってあげなきゃシンジは遅刻するのよ」シンジが知る誰かとそっくりなニヤリ。
「うっ・・それはそーだけど・・・」しどろもどろになるシンジ君
「アースカちゃぁーーん?今、年っていったわよねぇ」ひゅーどろどろどろ、お岩さんにも勝るその雰囲気!
「ミサト?なにい・・」シンジからミサトに振り向き、ヤバひミサトを見た。
「きゃゃーーーーぁっ、お化け!!」一目散にシンジに抱きつくアスカ、本能なのか?
「お、おぱけぇ?お化けがこんな昼間っからいるかぁぁ!!」教卓を持ち上げるミサト、本能なのか?
アスカに抱き着かれ、その女の子の感触に固まってしまう、うぶなシンジ君。
「(こ、これはいいかも?)」思わず抱き着いてしまったがその感触が大好きになってしまったアスカ
周りの状況が見えてない二人以外のクラスメイトたちが暴走したミサトを止めに入っていた。


2話目です、短いですけど

『みんなが不幸になってしまうお話』一応、題みたいなものです。

発令所、いつもなら各所にいる人々が集まっていた。
大きなテーブルにシンジからゲンドウまでが座っている。
一人一人の前に白く大きな皿が配られていた、スプーンもついて。


「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、」
何度もとなえてきた言葉、ぎゅっとこぶしに力をいれてとなえた。

「エヴァにのるしかないのよ、私は」
つぶやく、自分にかしてきた呪縛の言葉。強い意思を持つ、その瞳はただそれを睨んでいた。

「・・・・絆なのね、これが」
スプーンを見て、カタカタとふるえる肩、口を押さえ込んで耐えた。隣の人物の言葉を信じ、繋いだ手に力をいれて。

「・・これが汚れるってことですか?先輩」
恐怖におののきながら、心の支えである人物に問う。

「無様ね、私も・・・」
口に皮肉を貼り付けて、笑おうとした。だが、失敗した。

「本当にやるんですか?」
上司に問うオペレーター、頭をぎゅっと抱え込んでわなわな震えている。

「・・・しかたあるまい」
生きてユイに会えなくなってしまいそうな、白髪の初老の紳士がそこにいた。

「・・・・」
目の前にあるそれに視線を向けず、ただ最愛の妻のことだけを思考した。

「こんなことなるなんて」
思いの人に裏切られ、がたがたふるえる。

「・・・お、おれもここまでか」
深いため息をつく彼、ひょうひょうした彼も心を落ち着かせれず、どもった。






「はぁーい、おまたせぇ♪」
その人物は大きな鍋を持って発令所に入ってきた、その鍋からはカレーのような匂いが漂っていた。




「いやだぁー、死にたくない!」
ここまで耐えた彼は中々のものだ、彼にとって大切な両隣の人物の手を慌てて取って全力で走っていった。

「・・!、シンジ!」
ミサトが入ってきた一瞬。ビクッと身を固まらせたが、シンジに手を引かれ駆けていった

「もう・・・だめ、・・いかりくん」
サァーっと顔色が悪くなりイスから崩れ落ちそうになったが、シンジに引かれふらふらと駆けていった

「ヒイッ!?」
匂いをかぐだけで顔をこわばらせ崩れ落ちた。

「母さん・・・」
匂いだけで親友の技量が上がった事を瞬時に判断できたのか、瞬時に貧血をおこして倒れる。

「こ、これが本当のカレー?」
上司に問うオペレーター、頭をぎゅっと抱え込んでわなわな震えている。

「まさかコレほどまでとは・・」
つぶやき、目を力の限り見開いておののきながらヨタヨタとにげていった。

「・・・・フッ、問題ない」
目の前にあるそれに視線を向けず、ただ最愛の妻のことだけを思考した。

「葛城さん、さようなら・・・」
思いの人に裏切られ、めがねを取って別れの涙をぬぐった。

「・・・スイカ?まさか、俺の」
カレーの匂いをかぎ、瞬時に理解した彼。涙を滝のように流した・・・。


事の起こりはリツコがマヤに聞いたところからである。
「祝賀会?なにをしようかしら・・」
「先輩、決めてなかったんですか?」
個人で一つ、何か出す予定だったのだ。
しかし、多忙なリツコはすっかり忘れていたらしい。
「マヤちゃんは決まったの?」
「あ、葛城さん」
ミサトが話に入ってくる、ちなみにマヤは決定済みだ。
「私は、そうね・・・・科学教室でもしようかしら?」
「「そ、そう・・・・」」
いつものこと、ミサトとマヤは乾いた笑いをたてた。
「ミサトこそどうなのよ?」
「わたしは・・」

手を頭にもっていき、視線を天井にもっていった。

「カレーでもつくろっかな?」

たらぁー・・・・リツコ、マヤの顔に大きな汗がついた。









そして現在に至る。











その後、ミサトは減俸によって不幸になりました(笑)

一話目、二話目とありがちーなお話でゴメンネ、一度は書いてみたかったの