アタシの通っている学校の夏休みは長い方だと思う。

7月の2週目の始めから始まり、8月の末日まで続く。

夏休みが長い分、退屈な学校の授業を受けなくて良いので、それなりにうれしい。

 

だけど、逆に長すぎてやることがなく、暇な時間がたくさんできる。

特にアタシみたいなクラブ等に入ってない人たちは・・・・・・。

 


with you


 

first story アイツ

 

去年の夏休みは、アタシの友達のヒカリ達と、海やプール、ショッピングとかに行って遊んだ。

それで、暇な時間などないほどだったが、今年は友達みんなが、家族で旅行やら、実家に帰る

やらで、8月の最後の週まで誰もいない。

 

 

 

そんなわけで、アタシは今、チョー(×15ほど)暇なのである。

 

 

 

夏休みが始まって、すでに一週間が過ぎた。

今日も暇つぶしのため、アタシは休日、ショッピングの後とかによく来る、喫茶店に来ていた。

そして、いつものように、アイスティーをメニューを見ずに頼み、ガラス越しに外の風景を見ていた。

 

 

「ふぅ〜〜・・・・・・・・。」

今日、何度目になるかわからないため息を吐くアタシ。

何もすることがないのは、アタシにとっては暇以外の何者でもない。

 

 

外界では、背広を着た、中年の親父がハンカチで額からにじみ出る汗を吹きながら早足で歩

いている。

アタシと同じ位の年の子達数人が、キャーキャーと、ガラス越しでもこの喫茶店内に響くほどの声で

騒ぎながら歩いている。

買い物の帰りなのか、ビニール袋を片腕に下げた奥様方が一カ所に立ち止まって集まり、世間話

をしている。

 

アタシは中年の親父を見て、

・・・・・あの親父、なぁにをそんなに急いでるのかしら?こんな暑い中、よくがんばるわねぇ・・・・。

アタシと同じくらいの年の子達を見て、

・・・・・若いわねぇ〜・・・あんなにはしゃいじゃって・・・ってアタシも若いか・・・・。

奥様方を見て、

・・・・・あ〜あ、そんなとこにいたら道通る人に邪魔になるわよ。・・・・ほら、もっと

横に寄りなさいよ。

 

と、勝手なことを考えていた。

 

 

 

「あれ〜?彼女一人?」

ん?

アタシはチラッとそいつを見る。

「どお?俺とどっか行かない?」

またぁ?

もう、今日で何度目?

それに、こいつらと言ったら、言ってることがほとんど同じなのよね。少々、違うけど・・・・。

「人、待ってるの。」

嘘だけどね。

でも、こう言えばあきらめるでしょ。

「そっか〜。ごめんね、それじゃ。」

あれ?さっきの奴は以外に良い奴だったみたいね・・・。

 

 

 

 

さて、そろそろ帰ろうかな?

そう思って、アタシが立ち上がりながらふと、外を見たとき、

 

 

 

 

 

アッ・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

アタシはすぐに席を立ってレジに行き、お金を払った後、ドアを勢いよく開けて外へ出た。

 

 

カラン、カラン・・・・。

アタシの後ろで、今出てきた喫茶店のドアに付いている、鈴のようなものが互いに当

たり、音を出して、鳴っている。

・・・・・・いない。

辺りを見回すアタシ。

・・・・・もう、会えないかな?・・・・うぅん、ここに来ればまた会えるかもしれない。

「・・・うん!よし、明日また来よう。」

そう言ってアタシは家へと帰っていった。

『あの人』の名前は何かなぁ?なんてことを考えながら・・・・。

 

 

 

 

惣流・アスカ・ラングレー、現在高2の17歳。

『そいつ』を見たとき、一瞬しか見なかったけど、アタシは一目惚れした。

 

アタシの・・・・・初めての『恋』だった。

 

 

 

 


雑談  by 『for you』、メインキャラ

 

マナ  「どうも〜、マナです♪」

シンジ 「シンジで〜す♪」

アスカ 「アスカで〜す。」

レイ  「・・・・・・・・。」

アスカ 「レイ、何か言いなさいよ。こんなのノリよノリ!」

シンジ 「そうそう。」

レイ  「・・・・・レイです。」

アスカ 「よし!・・・・・で、何を話すの?ここは。」

マナ  「え?一応、このSSについて、毎回違う人達が話すんだけど・・・。」

アスカ 「ふ〜ん・・・。それじゃ、これに出てくるアタシが見た人って?」

レイ  「それは、い・・・・・ムッムムム・・・・・。」←マナがレイの口を抑えている。

シンジ 「い?なに?」

マナ  「あ、あははははは・・・・・・。」

アスカ 「ん?今、レイ何か言おうとした?」

マナ  「う、ううん!言ってない、言ってない。そ、それより、今あそこでパーゲンしてたよ。」

アスカ 「え!?それ、早く言いなさいよ!こんなことしてる場合じゃないわ!それじゃ!!」

タッタッタッタッタッタッタッ・・・・・・・・・・・・・。

シンジ 「あ〜あ。行っちゃった・・・・。」

マナ  「・・・・・・・好きだよね、アスカって。」

シンジ 「うん・・・・・。」

レイ  「・・・・・・・ええ。」

マナ  「・・・・・私達も帰ろっか?」

シンジ 「うん♪」

レイ  「うん。」

マナ  「それじゃぁ♪」

シンジ 「また♪」

レイ  「・・・・いつか。」

 

シンジ 「さっ。帰ろ♪」←マナと腕を取って、組む。

マナ  「ち、ちょっと・・・・・・。は、はずかしいよぉ・・・・・。」

シンジ 「いいじゃん。付き合ってるんだから♪」

マナ  「そ、そうだけどぉ・・・・・・。」

レイ  「・・・・アツアツね。」


 

ご投稿ありがとうございますー、アスカ主観のラブ米予感がしますっ。

しかーし、マナとシンジがくっついちゃっている状態みたい・・・果たしてアスカの初恋の行方は大丈夫なんでしょうか?

続きが気になるひとはSORAさんに感想、催促などいっぱーい書いてください。