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黒のラピスラズリ   第三話「変わる時を生きるという事」

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-----A part
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「コレって?」

「奴よ」

「・・・会長」

「そうよ、まったく見境ない・・・あるのかしら?いつもならもう落としてるか振られてるし。
でもアキナよ?18なのに中学生やってそうな体形のアキナ。それに血縁も未確認だし・・・後で・・いえ今から」


幾日か過ぎて、ネルガルでの生活にも慣れてきた。エリナと共に休日を貰った日。
朝早くに宅急便で届いた荷を開けると、そこには可愛いドレスとメッセージカードが入っていた。
またバカ殿がはしゃぎ過ぎている事を痛感したエリナは、電話をかけて怒鳴り散らす。

「・・・うーん」

その隣でアカツキの贈ってきたドレスを持って冷や汗を流すアキナ、似合いそうだと考えてる自分が怖い。
ラピスは何か思考しているのか、だんまり。
しかし、珍しく怒気というか・・・殺気を出している。スケコマシの抹殺を提案されそうな気がした、いやマジで。
ラピスの口からどんな言葉が出てくるのか、怖くて臆病風に吹かれたアキナは敢えて声をかけなかった。

「・・・うーん」

アキナの思考停止は続く。
口論というか一方的な口撃だったエリナの言葉も、ようやくトーンが落ちてきた。
むすっとしながら、アカツキの言い訳を聞いていた。


「誤解だよ。僕たち三人同時の休暇なんて難しいだろう?
ネルガルの最重要人物が三人も、警備しにくい場所に出かけれるはずないじゃないか?
だからメッセージカードにある通り、エリナ君がアキナをショッピングに連れて行ってくれないかい?」

「どうして私に言うのよ?何考えてるの?」

「エリナ君の望む物への近道だと思うけど?」

あっそ。
時々、偉く計算的な奴よね。
だからむかつくのよ・・・アキナと親しくしてもマイナスにはならないけど、コイツの筋書き通りなんてね。

「いいわよ、だからちゃんと仕事なさいよ。
溜め込んだら、アンタの好きな子会社視察とパイロットの資格停止させるわよ」

「そ、それは・・勘弁願いたいね。頑張るよ」


自分付の秘書がこんな野望に満ちた才女だからか、わざわざ子会社へ視察名目で美人秘書をナンパするアカツキ。
ばれてないと思っていたのに、エリナの地獄耳に冷や汗をかいていた。
まだ固まっていたアキナを小突いて、出かけるから着替えなさいと言いつけて自分も準備をしはじめた。


「何処に行くんですか?」

「子会社の視察名目でショッピングよ♪」

「いいんですか?」

「いいんです♪あの極楽トンボが大金寄越しやがりましたので、思いっきり使ってやりましょう♪」


意地の悪い笑みを浮かべて、封筒にメッセージと一緒に入っていたカードを手に掲げる。
アカツキのアマちゃん振りにストレス溜まっていたので、限界までアキナに買わせてやろうと企む。
そんなエリナの運転する車の数台後ろ。
シークレットサービスがいた、全員女性でごくフツーのOLに変装しているが防弾スーツを着込み腕には暗器を仕込んでいたりする。
他にバイクで4名、と行き先の建物に既に5名到着している。
怪しい動きを掴んでいたので、この内4名は重武装済み。
二人が車から出てネルガル系列のショッピングモールに入っていくのを確認する。


「姫は到着した、240秒で配置につく・・・ってどうにかなんないの?姫って」

「・・・仕方ないじゃない、会長が張り切って査定対象にしてるんだもん」

「シスコン・・・あんな女の子にご執心なんてネルガル大丈夫かな?」

「言わない言わない」

「サチ、マイナス12ポイント」

「ええっ!?酷いわよ!禁句の一つや二つ、仲間じゃない!?
しかも12ポイントなんて、休暇減って夜勤もしないとお給料減っちゃう!鬼!悪魔!」


糾弾すれど仲間はみな知らんぷり、あー今日も暑いわね〜と空に視線やる奴までいる始末。
ぶつぶつ文句を言いながら彼女もプロなので、頭を切り替えて配置に急ぐ。

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「ん・・・・・・」

「さぁ楽しみましょう、ん?・・・どうしたの?」

「なんでもない」


車から中々出てこないアキナに声をかける、何故か上気した顔で素っ気無く返答された。
心なし雰囲気というか、何気ない表情に違いがあるような・・・。
エリナが不思議に思うのも仕方がない、別人なのだから。
さっきの数秒でスムーズに入れ代わった、ラピスの演じるアキナ。
今日は休暇だし、ラピスを外に出して多くの体験をさせるつもりらしい。エリナとの買い物を避けるわけもあるけど。


「キョロキョロして珍しい?」

「(へ〜、あ、待って1時の方向で停止して・・綺麗だなアレ。珍しい振りしてくれない?・・・ん?)」

「うん(こんなのが珍しいのかな?あれ?)」

「(ちょっと待て私。心まで女になってきてる?言葉は覚悟して決心したけど、まさか心まで?やばい?)」

「(うん、女性らしくなってきたね♪)」
待てそこは喜ぶところじゃないだろう?


アキナはこんな所に来るのは初めて、ユリカとデートなんてしてる暇のない人生だった。
ラピスの短い人生でさえエリナとお買い物が数回あったのに、色気には縁のない男・・女だ。
しかし、この頃マズイ・・・男性だった頃にはちっとも面白くなかった事にも反応してしまう、うずうずしてしまう。


「貴女は火星の施設から出してもらった事はなかったの?」

「ずっと施設の中、実用第一の研究施設だった。ずっと・・・?」
アキトに助けて貰うまでの生活を思い、言葉に出す。視線を感じた、アキトと融合しそういう感覚が鋭くなっているようだ。

「どうしたの?」

「あの人が私を見てました、敵・・・ですか?」
指を指すなんて事はしない、顔も動かさず視線だけでエリナに伝える。

「・・・そう言えばそっちも腕立つって話だったわね。あれは・・ガードよ、顔知ってる」


エリナも心得たもの、自然な動作で言われた方を向く。
普通の買い物客のふりをし続ける女性の横顔を確認して一言、記憶力には自信があるエリナ。
中学の時、通信講座で百科辞典の丸暗記を成功させていたりする。
他にも幾つかの特技を通信で身に付けている。


「それならいい・・・」
他に誰かの視線を感じたような・・・、気のせいかな。

「今日は奴のおごりだからドンドン買いなさい、どうしてオシャレしようと思わないの?持ち服少ないわよ!」

「ぇ、でも私それでいいし」

「だめだめ、誰かに褒めてもらいたいとか思わないわけぇ?
女性として大切な何かが欠けてる、絶対にそう!うん、だから買い物しましょう!行くわよ!」

「ぅ・・(怖い、アキナ代わって)」

「(ヤです)」

「そんなあっさり」


エリナはぐいぐいと引っ張っていくタイプ、それ加え今のエリナは非常に躁の状態で口を挟む事は、即ち死。
助けを求めるラピス、その願いを涙飲む非情の決断で拒否する情けないアキナ。
実はエリナのこの状態は一度体験済みだったりするアキナ、いつ?どんな状況でかはラピス説明できないけれど。


「何をぶつぶつ、まずはスカート。貴女は動きやすいと言う理由だけで、無粋なズボンをはいているそうだけど、それは誤解!
誤まった認識よ、これからその脚に合って、何言ってるの!?そこっ」

「・・・地獄耳」
びくっ


あのガードしていた女性が青くなって震えている、シスコンに引き続いてNGワードを口走ってしまったようだ。
しかもそれが直属でないとはいえ、社内で恐れられる会長秘書の耳に入ったとなれば我が身の哀れさを感じてしまう。
可哀相だが今のアキナに他人を気遣う余裕は無い。
手を掴まれて、エネルギッシュに進んでいくネルガル最強の女傑秘書。キンジョウエリナウォン。
可愛いもの好きのハルカミナトとまでは行かなかったものの、アキナの頭から指の先までブランド物を買い揃えた結果。


「・・・もう帰る」


元々表情のレパートリーは少ないラピス、幸か不幸か精神的に疲労困憊でも顔には出さなかった。
ラピスは不機嫌、エリナは隣で上機嫌。
アキナに見捨てられたというショックも大きかったりする、あとでシカエシしよう。復讐しよう。
そんなアキナラピスの隣でるんるん♪とユリカなら声に出していそうな程、浮かれたエリナ。
荷物は少ないが、油断は出来ない。宅配サービスを利用したのかもしれない。
ちなみにアキナの外見は、黒髪に流れる長く赤いリボンを二箇所、腕にはシルバーのブレスレット。
品のいい、装飾が散りばめられているイヤリングもつけている。
・・・くるっと一回転ニコッと笑えば、可愛さに男なら誰でもコロリといくだろう、ユリカの父さえも。
だが残念な事に色香が身についていなかったり、胸は詰め物を入れたりしているので勝負には出れない。
出る気も無かった、もう本当にひとつなので。


「帰る?なに言ってるのよ?ほら休憩しましょう、まだまだ残ってるんだから」

「・・・」


カードをトコトン使う気らしい。
目の前に出されたオレンジシャーベットをサクサクつついて、地べたに落ちたテンションを戻そうと努力していると。
なにやら奥が騒がしい・・ボヤ?
気がついた客達が店員に説明を求めているが、対応に人が出てこない。


「・・・変ね」

「何が?」

「この系列の店舗は確か」


すぐにスプリンクラー設備の稼動や、避難誘導のための報告があってもいい筈なのに。
誰かが故意に。


「あら」

「誰?」

「お・・ふぐっ」


考えていると客とは違う行動をする人間が一人、周りの視線は全て厨房なのでこちらには気がつかない。
向かってきた不審者が銃を向けてきたので、通信で覚えた蹴りを放つエリナ。
あっさり倒され、ない。
銃を吹き飛ばされながらも覚えがあるのか立ち直り、間合いを取る。


「何処の馬鹿かしらね、ネルガルに喧嘩売るのは?」

「話す事は何もない・・・」


互いに至近距離で護身銃を向ける、小さな護身銃ゆえに近距離にいる事が有利に働いた。
しかし、単独犯とは考えていない。
相手が余裕を見せて一人で行動してくれている内に決めなければいけない、アキナが居るのだ。
この時期に動くなんて・・・予想より早いわね。


「そう、でもあなた死ぬ気?護衛の一人もいないと思うの?」

「く・・くく、もはや袋のネズミだということがわからないか助けなど来ない」


やっと作動したスプリンクラーの中、笑う男。
白昼の誘拐はね。
時間が経つほど勝機は薄くなる立場、という事を教えてあげないといけないわねえ。


「お前達は手に落ちた、下準備は万全と言うわけだ。
ガート?5分は来れないぜ、ソシテオレハドロントイゥワケ」

「・・・く・・なにを」


懐から出した物を床に捨てると煙が、マスクを顔につけて笑う男。
撃とうとした。でも力が入らないかった、飲み物に何か仕込まれていた?
なんて・・事・・・・準備は万全・・と言うわけね。
薄れゆく意識、最後に見たのはクタリとなって気を失っているアキナが運ばれて行く所だった。

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「それで?」

「足取りはつかめています」

「エリナ君はまだ回復してないしね、こんな失態は自力で後始末して欲しいよ。
・・・でも仕方ないね。
元々は僕と一緒に行く予定だった場所だ、プロス。掃除のし忘れかい?敵の手口も見事な物だけど」


あれから2時間、ネルガルの施設の一室。
一部の者を除けば知られることのない部屋で、アカツキはシークレットサービスの長のプロスペクターと話していた。


「シークレットサービスを妨害したのは、プロだったようです。
実行部隊の方は面が割れている素人ですが、クリムゾンとの繋がりは確認できませんでした」

「本命に逃げられて、道化にアキナを連れ去られるなんて今日は運が無いねぇ?
エリナ君がついていたのにアキナが誘拐されるなんて、後でエリナ君に文句が言えるけど面白くないね。
・・・今回の件だけど、二つの組織が関わっていると見ていいだろう?」

「私もそう思っています・・・そのせいで状況がおかしな事になっていまして
まずこちらのタイムシートと、地図を見てください。
あの時に動いた人間は確認が取れているだけで25、場所はここと・・」


焦っている事を表に出すアカツキに、プロスは冷静に説明を始めた。感情の自制が働くまで場を持たせるつもりだ。
手口が乱暴すぎる誘拐の実行部隊と、シークレットサービスに奇襲をかけた側面支援のプロ。
彼女の重要性を考えれば、遺伝子の開発が遅れているクリムゾンだが・・・。
前半戦は見事に終えたと言うのに、後半開始時点で足取りが簡単に掴めている。
明日香インダストリーあたりが邪魔しに入ったのだろうか?でもどうした訳だ?ネルガルを助けるような真似して。


「クリムゾンだろうけど・・・こんなに焦っていたとはね、予想外だよ。
まだ木星連合もいるっていうのにネルガルに牙剥いたってねぇ?いや、だからかもしれないけど」

「ナデシコ・・でしょうな」

「そうだろうな、アキナ・・・無事で居てくれよ」

「そうですな」


アカツキは笑みを消して無事を祈る、プロスは思いのほか落ち込んでいる会長にかける言葉を見つけれなかった。
祈りが通じたのか、結末を言うと事件は未遂で終わるが・・・。
発端は、クリムゾンとネルガルの技術力の差がひらいたと自覚させた事だった。
たったそれだけ、それだけで歴史は変わるのだ。
原因は先日のアキナのクラック。
それにクリムゾンは反応し、明日香は明日香でズタズタの組織網ゆえに方針が定まらぬまま動いた。と言うのが真相。

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アキナの無事は確認している、あと数分で名誉挽回のためにシークレットサービスが挟撃を仕掛ける予定。
そんな事は知らず誘拐犯たちは混乱していた、依頼された事は全てやり遂げたのに依頼主と連絡が取れない。
人数は部屋の中に4名、見張りに4名。
アキナは手首を縄で縛られている、それだけ。
誘拐犯も可愛い外見に騙されたらしい、エリナの飾りつけも一役買ったかもしれないが。


「どういうことだ?失敗したと思われているのか?」

「そんな馬鹿な!マズイ・・・マズイ、悪い予感がする。早くなんとかしないと」

「何とかって!?やめろ机を揺するな、落ち着けっ!
まだキーはこちらにある、早くずらがらないと駄目なのは分かってる。だが焦るな」

「アンタよくこんな、こんな・くそっ、どーして奴ら」


そんな会話も盗聴して、状況の把握に余念がないネルガルのシークレットサービスに所属する女性。
今日は失点続きなので真面目に仕事して、汚名返上するつもりのサワラサチ27。
突入予定時刻まで3分を切った、この区画が包囲できるまであと2分半かかる。息を吸いはく。


「ふー・・。」

「残り1分」

「了解」

「・・・25秒、24、23、22」


と、突然に変化があった。
悲鳴!?少なくとも男2名、女性のものではない。
仲間は突入している、私もっ。
・・・その後の事はよく覚えていない。
私の意識は・・・倒れている男を一人発見した所でプッツリ切れた。
あとで聞いたところによると私は5メートル飛ばされたらしい、誰にって?
意識取り戻した彼女に。
アカツキアキナが何のエキスパートだったのか、情報欲しかったわよ。
事情ありってだけで、あの外見から判断できるぅ!?
くすん、でも私だってぷろなのさ、職場の仲間たちに子ども扱い的な同情されてもめげたりしないもん。
保護対象にこうもあっさり吹き飛ばされたって、リタイヤなんてしないもん。

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体が完全に目を覚ますまで誘拐犯に手を出せなかった、自分の実力を持ってすれば楽な事なのに。
悔しい思いをしながらラピスに話しかけるが、薬で寝てしまっている。
五感はハッキリしないし、入れ代わりも不可なんて不自由な状態だ。
・・・それが普通なのだが、悪態ついてしまう。


「(・・ぼぉっとするのよね、まだ指しか反応しないし。
声からは知らない人間ってのはわかるけど、木連じゃないのか?
ここで北辰が出てこられても敵わないからなぁ、力量はそれほどじゃないみたい・・・混乱しているし)」


曖昧な感覚で探ると、この部屋の近くにいる一人は間違いなく戦闘のプロ。
出し抜ける自信はある。
縛られているが抜ける事は可能、逃げることも可能・・・男達は容姿ゆえに油断している。
縄を解いて気配をゆっくり消していく。


「っ!?な・」


全てがゆっくり動いていた、状況が状況ゆえか視覚と判断にナノマシンの補助も利いているようだ。
一人、二人・・・倒して三人目の唖然とした顔に蹴りを入れた。
来たっ!
部屋の周りから一斉に、一気に抜けるしかない。
一人に向かい一撃を食らわせて、逃亡には武器が必要。確保。走る。
階段を見つけて走るが追ってこない、階を確認してここが何処なのか知った。そして違和感。
敵に攻撃する意思も追ってくるような気配もない事は・・・。様子が変。
クリムゾンや木連らしくない。
と、声か聞こえてきた。


「アキナさーん、大丈夫ですよー私たちはネルガルのSSですー」

「・・・、じゃこれ」


吹き飛ばしてしまったのは味方!?
敵味方識別できる状況じゃなかったにせよ、これはマズイなぁ・・・。
守られる私がより強いってのは。


「アキナは無事です、ご苦労様です。そして・・あっちゃ〜〜ごめんなさい」


ぐったりしている一人の女性SS、周りのSSたちに謝っておく、吹き飛ばした彼女は気絶しているから後で直接謝っておこう。
奪った銃を返し、戻ったネルガルでアカツキに抱きつかれて、思わず手が出てしまった。
その後、エリナにも抱きしめられて落ち着きを取り戻したのはラピスには秘密だ。

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誘拐未遂事件は解決したがアキナの柔術の実力がプロスに露見し、いろいろとあとあと影響するのだった。
その後・・・
まだクリムゾンは諦めてなかったらしく、何回も誘拐しようと来た。
そのせいで野宿したり、ホテルで銃撃戦に参加したり、ホンコンシティーで映画ばりのカーチェイスしたり・・・
いいかげん鬱憤溜まってきたので、アカツキに隠密裏に直接出向いてクリムゾンへの仕返しをしたりもした。
全力をあげて狙っている見た目15、中身24、実年齢17の遺伝子操作の結晶が、テロ起こしてくれているとは相手も思っておらず。
ボソンジャンプも使って楽な仕事だった。

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